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久しぶりに空を見上げた

「夜の星を見上げたの、久しぶりだな」


そんなことをふと思う終電帰り。


去年の冬、毎日毎日駅から家までのわずかな時間に、田舎の夜空を一人見上げながら、自分自身に「頑張れ」と唱え続けていた日々を思い出す。


そして今日、ふと夜空を見上げて、

「久しぶりだな」

と感じた。


ここ最近、というかここ数カ月、夜空を見上げて星を見た記憶がない。


それくらい、去年は毎日毎日、オリオン座を見つけて、「よし、頑張ろう」と一人で耐えていた。


久しくオリオン座を探していないな。

そんなことを思うと同時に、「しんどいのかな」「苦しいのかな」とも感じた。


何にだろうね。


大事にしてきたものがあと2か月で終わる。


焦りなのかな。焦りじゃないのかな。


どうしたいんだろうね、あんまりピンと来ない。


でも、いろんな気持ちが入り混じる。

もっともっと、頑張らないといけない。

もっともっと、やらなければいけない。

それでも、まだ足りない。


自分自身の3年半を否定し、新たな形を残す。


否定して否定して否定して。その繰り返し。


決して満足できる結果は残せない。

過ちを認め、それでもまだできると信じる。


何が完成形なのか、何が正解なのか。そんなものは知らん。


それでも儚く終わりそうな残り僅かな時間の中で、できる限りのことをし続ける。


苦しい時こそ、本当の姿が試される。


何に苦しいかもわからない今を、

星を見上げなければやっていけない今を、

実感しながら、

今が絶え時だと、自分自身に言い聞かせ、

謙虚に一生懸命、全力で、

今を生きる。



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