10年前のおうち時間
おうち時間を過ごしています。
今までの人生で家の中にいる時間があまり多くなかった生活をしてきたので、最近まで何をどう過ごしていいか、というか正解がわからなかったけれど、時間が経つにつれて、徐々に時間の使い方がわかってきた気がします。
幼いころは、学校帰りに直接習い事へ、休日も習い事づけの毎日だった。
学生時代も部活や習い事だらけの毎日だったなあと思っていたけれど、ふと忘れかけていた、でも決して忘れることのない過去の出来事を思い出した。
もう10年になるのか、そんな風に時の流れだけを感じられるようになったのはここ5年だけれど。
思い出しは突然と
スポーツマネジメントの本を読んでいて、「スポーツマネジメントに必要な法知識」という章に差し掛かった。
組織としてのルールや、選手の移籍とかそういうことも書いてあるんだけど、一番の興味を引いたのは「スポーツ指導サービスをめぐる法的問題」というワード。
読んでいたら、「私当事者になったことあるな」みたいな感覚になった。
もう10年も前のことだし、当時の記憶も曖昧だし、だから何だって話だけれど。
少しだけその時の話を思い出しがてら文字にしようと思う。
毎年恒例の
雪国の長野県で生まれた私は、3歳頃からスキー板を身につけた。
当時はプラスチック製のかわいい蜂のキャラクターが描いてあるスキー板(笑)
毎年冬の週末は家族でスキーに行くのは恒例で、私がバレエを始めてからはそんな機会も減ったけれど、レッスンが休みのときなんかはよく行っていた。
卒園した幼稚園の系列グループ的なところが毎年小学生向けに開催していたスキー教室にも毎年参加していた。
ただ滑るだけなら、多分そこそこ上手だった、と思う。
大抵、スキー教室のグループ分けは一番上のクラスにいた。
そんな私は、当然のように小学校6年生の1月に最後のスキー教室に参加した。
そこで事件は起きた。
大げさなのか、正確なのかはわからないが「スキー事故」に遭った。
グループレッスンの最中、小さいジャンプ台(小山クラス)を順番に跳んでいく。
前の人が見えなくなったら、次の人がスタートする。
そんな感じだった。
私は最後の方だったんだよなあ、もういろんな人が倒れてたんだよね。
山を越えた先で。
ジャンプして、着地に失敗して、でも次の子は来ちゃうから、逃げられなくて、着地するだけだと思ってたら、着地先には転んでいる子がいて。
避けられる子は避けて、でも無理に予想してた着地点とは変えるから、思ってた方向とは違う方に身体を向けたりして。
一人は誰かのスキー板が接触して脚の皮膚を切った。血だらけだったね。
レスキューが来て病院直行。
今文字打ちながら、思い出しながら、想像しながら。
もう最悪の状況だな、って思い出した。
カオスだよね、普通に。
幸いにも、私は現場では無傷で帰ってきたわけだけど。
当時も数日経って、振り返って思ったんだよね。
普通は、山の頂点に指導員がいて、合図を出すんだ。
でもその当時はいなかった。指導者はいたけど、指導者は先に山を越えた。
誰にだって誤りはあるし、多分上手な幼稚園の先生が教えてたんじゃないかな、その辺は正直もう記憶から消し去ったからわかんないけれど。
まあ、何が言いたいかというと、
そんな出来事もあったな、ということ。
そして、残念ながら私は無傷ではなかった。
簡単に言うと、腰の捻挫。
でもそれがきっかけになって、膝も痛めたし、
中学は体育もほとんど見学だったな。
小学校最後のスキー教室も行けなかった。
そんな残念な思い出の塊の端くれにあります。
それでもバレエは続けたくて、ずっと騙しだましでやってた。
レントゲンもMRIも針治療も痛み止めの薬も、いろんなことしたなあって今更ながら思う。
なかなか良くならなかったけど。
腰っていうのは本当に要っていうだけあって、本当にいろんなところに作用する。
腰から始まって、膝、最終的に骨盤とか股関節にまで私の痛みは移動してきた(笑)。
まあ筋力のバランスが良くなかったことも大きかったんだけど。
だから遊び程度ならなんでもできるけれど、ガチンコではあまりスポーツできないんですよね残念ながら。
思い出とともに
あれからもう10年も経過したのか、と思うといろんなことがあったんだなあとしみじみ感じる。
12歳の自分には一生思い出したくもない出来事だったけれど、こうしてちゃんと時間が経って自分なりに昇華できた。
事故が起こって3カ月くらいは学校行くのも精いっぱいで、ずっと家にいたんだ。
もう帰ってきたら速攻横になってた。
その時に出会ったのが、本の存在だったりしたんだけど。
今はおうち時間が長かったりするから、その当時のことも何となく頭によぎった。
「ぼくらシリーズ」めちゃくちゃ読んでたんだよなあ。
宗田理。
もう販売してないとかでブックオフで探したりほぼ全巻持ってるのかな、たしか。
小6ながらよく読んでたわ(笑)。
今でも実家の本棚に並んでいます。久しぶりに読みたいなあ。
といってもたぶん全巻3、4周くらい読んでるけど。
おわりに
脱線して締めずらくなった(笑)
人生何があるかわからないっていうのはまさにこういうことで。
ケガしていなかったら、あんなに苦しい時間を過ごすこともなかったんだろうけど。
それでも、10年経てばあの時の思い出はちゃんと思い出にできていて。
むしろきれいに色づけまでできていて。
ケガと向き合うことで、自分と向き合えたし、自分の弱さを思い知ったなと改めて思う。
そんな過去もあったなあっていう今日の文字起こしでした。