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短尺の時代は終わり!?フォロワー2万人の大学生に聞いた「SNS動画のトレンド」

※弊社メールマガジンの対談シリーズ「Z世代の本音調査」第4回(2024年7月配信)を、note用に再編集してお届けします。

かくしごとのメールマガジンで配信中の「Z世代の本音調査」

Z世代の本音調査!
第4回のテーマは「SNS動画」

企業が生活者とのコミュニケーションを行う上で必要不可欠となったSNS。Twitter時代はテキスト主体でしたが、Instagramの出現で写真主体となり、TikTokやInstagaramのリールの出現により動画主体の時代となっています。

では、Z世代の心を掴む企業のSNSの動画とは? TikTokのフォロワーが2万人を超える弊社インターン、跡見女子学園大学4年の工藤実柊さん(23)から“本音”を聞き出しました。

跡見学園女子大学4年。サステナブル先進国の暮らしを体験するため1年間デンマークへ留学

「街頭インタビュー」は
"演出"と分かって視聴

 大学1年生のときから弊社でインターンをしている工藤さん。自身のファッションや考えを発信するTikTokはフォロワー2万人超えで、弊社の仕事でも企業の公式Instagramの動画を企画・制作したりしてくれています。

@miketoro5678

75歳の奥さん想いのおじいさんに馴れ初め聞いたら「2人の関係性にしか分からないもんがあるんだから、30年の思い出はぼくのものなんだから、すぐに言わん」って言われた。そんでこの歌詞だよ。

♬ こころのままに - never young beach

工藤 かくしごとの仕事では、私自身が動画をつくることに加えて、いろいろな動画クリエイターさんたちとご一緒することもできていて、刺激的です。プロの考え方を学びつつ、大学生である自分だからこそつくれるコンテンツもあることも知れました。

 大学生が見ているSNSのタイムラインに馴染むショート動画って、同世代じゃなきゃつくれなかったりするからね。映像や編集の美しさより、友達がつくっているようなノリやトンマナの方が大事な場面ってあるよね。

工藤 そういう方向の成功事例といえば松屋のInstagramアカウントですよね。タイムラインに流れてきたら一般の人が投稿していると勘違いするくらい飾らない投稿。「商品を広めたい」「買ってもらいたい」というような下心を感じないから、見た人はついブランドのファンになっちゃうように感じます。

 でもその「一般の人が投稿しているような」っていうのも、ハイペースで移り変わる流行りを的確に押さえる必要があるから簡単じゃないんだよね。運営チームの中にSNS感度の高い人がいることがとても重要だと思う。

工藤 ここ1年のトレンドというと、やっぱり街中でインタビューする動画ですよね。「ストリートスナップ」が2023年のTikTokトレンド大賞で大賞を受賞していましたが、「今どんな曲を聴いていてますか」「今何を着ていますか」「どんな家に住んでいますか」など、見知らぬ人に声をかけて彼らのリアルを撮るコンテンツがバズりまくったと思います。

 突然声かけた感じで有名人が出演するパターンも増えてるよね。あれって視聴者も本当に偶然出会ったと思って見てはないんだよね?

工藤 もちろんです(笑)。そういう「演出」だと理解して見ています。

「SNS動画=短尺」
の時代は終わった!?

 やっぱり、若い人って短い動画しか見ないの?

工藤 「SNS動画=短尺」っていうのは、もう過去の話だと思います。2023年から、TikTokで収益を得られる動画の条件として「1分以上」というルールが設けられたことも影響してると思いますが、1分以上の動画で再生回数が多いものもたくさんあります。

全体としては長くても、テキストの出し方など視聴者を飽きさせない工夫を細かく入れるようなスタイルのものが強いと思います。逆に、短尺にまとめるために無理に早口で喋ってたりすると見る気がなくなりますね。

 長めの動画で良いと思った事例ってある?

工藤 個人的に好きなのは、Microsoftの公式TikTok。2分半近くの動画とかも、動画の世界観に引き込まれてつい最後まで見てしまいます。

 ちなみに、1年間デンマークに留学してたけど、海外で暮らしてて「日本でも流行りそう」と感じた動画のスタイルってある?

工藤 欧米では企業からの告知を意外性のある動画で伝えるケースが増えている印象です。一見ファッショナブルな女性がカフェで自撮りしているだけの動画なんですけど、よく見るとテーブルの上の紙ナプキンに手書きで「30%OFF」などの文字が書かれていたり……とか。さりげなさが押し付けがましくなくて、好感を持てるんです。

 おしゃれだね。今度何かの機会に取り入れてみよう!


「Z世代の本音」シリーズ、引き続きお楽しみに!

編集:中村 結(かくしごとインターン)

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