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一体、何のための仕事なのか

一体、この仕事は誰のためなのか。
何のためにやっているのか。
そう迷う瞬間がしばしばある。

ある先輩はこう言う。
「仕事に信念を持て。立場が上になればなるほど、自分を支持してくれる人は減る。だからこそ、周囲に流されず、揺るぎない信念を持って行動しろ。自分の意志でやるべきことを実行し、周囲を巻き込んで成果を出せ」と。
その言葉には確かに重みがある。
立場が上がれば責任も増し、判断に迷うことも多くなる。
しかし、信念を軸に行動すれば、たとえ支持が得られなくても自己満足に終わらず、最終的に周囲に影響を与えるという考えだ。

別の先輩はこう言う。
「仕事は相手があってこそだ。自分の行動が誰かの役に立ち、その人のためになること。それが仕事の意味だ。」
顧客や同僚、上司、さらには社会全体に対して、何かしらの価値を提供する。その価値が認識されて初めて仕事は完遂される。そんな意見だ。

さらに、別の先輩はこう言う。
「仕事はお金だ。自分が提供する労働に見合った報酬を得られているか、常に天秤にかけるべきだ。もし、もっと良い条件の仕事があれば、躊躇なく転職を選ぶべきだ」。
この考え方は極端かもしれないが、実際に仕事を続けるための現実的な要素だ。
労働は報酬を得るための手段であり、生活を支える根幹でもある。
報酬に見合わないと感じる仕事を続けることは、結果的に自分をすり減らしてしまう。

こうした先輩たちの意見を聞いても、唯一の正解はないのだろう。
筆者も10年以上サラリーマンをやってきたが、それぞれの考え方に共感できる部分もあれば、しっくりこない部分もある。
どの意見も一面の真理を持っているが、全てを信じることはできない。

ただ一つ確実だと思うのは、どのような考え方を持とうとも、「求められた役割を果たすことが仕事の基本」だということ。
自分が演じるべき役割を演じ、成果を出すことは変わらない。
そして、その結果して報酬を得る。
お金がなければ生活は成り立たない以上、これは避けられない現実だ。

社会貢献ややりがいを感じながら働く人を羨ましく思うこともある。
そのような人々は、目の前の仕事に充実感や使命感を見出している。そういった価値観に基づいて働ければ、仕事はもっと豊かになるのかもしれない。

目の前のことをやる。
サラリーを得る。
ただし、心身の健康には最大限配慮する。

迷いが頭の中を巡るとき、あまり深く考えずにシンプルに捉える。
仕事は生活のための手段であり、人生の一部に過ぎない。

深く考えすぎることでかえって自分を追い詰めるより、シンプルに捉えるほうが大事なのだ。そう意識するようにしている。

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