生きているからラッキーだ
2000年代前半に流行したコント番組「笑う犬の冒険」の中の一コントから、ある伝説的な楽曲が生まれた。
その名は
YATTA!(はっぱ隊)
名曲だ。曲調、歌詞が気持ち悪いほどにそこはかとなく明るい。
気分が沈んだ時、この曲を聞くとどうでもよくなってくる。
もっとも、番組内のコントもそんな展開だった。
大きな失敗をした主人公がひどく落ち込んでいる場面に、なぜか葉っぱ1枚のみを股間に纏った男性がいきなりハイテンションで登場。
その男性は喜びのあまり「やった!やった!」と歓喜の声をあげ踊り出す。
するとそこに更に数人、同じ風貌の男性が5人くらい登場して、皆で喜びを分かち合う。
主人公はその光景を呆気にとられながら見て、最後は悩んでいたことがどうでも良くなってくる、というストーリー。
映像的に令和に放送できるものではないが、バカバカしくて20年以上経ったいまでも笑ってしまう。
古くは平安時代の踊り念仏、江戸末期~明治にかけて流行したええじゃないかなど、日本はときどき、ぶっ飛んだものが流行る。
違法アップロードと思われるので転載はしないが、YouTubeにアップされているこの楽曲のPVを見ると、かなりの数の外国人からのコメントが目立つ。
このバカバカしさは世界にも通用するのかもしれない。
息を吸える。
息を吐ける。
葉っぱ一枚あればいい。
生きているからラッキーだ。
弱っているとき、この言葉を思い出せるようにしたい。