見出し画像

キーボード操作効率化⑤ ~ユーザ辞書をフル活用する~

キーボード操作を効率化するためのテクニックとして、今回は

・ユーザ辞書をフル活用する

をご紹介する。

ユーザ辞書は、キーボードからの文字入力時に、自分の好みに合わせて変換結果をカスタマイズできる便利な機能だ。
Windowsの場合「Microsoft IMEユーザー辞書ツール」が標準で搭載されており、使い方を覚えれば誰でも簡単に利用できる。

辞書登録の具体的手順は、以下のページなどが参考になる。

https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=9807-1189

今回の記事では、筆者がどのようなワードを実際に辞書登録しているかについて紹介していく。

①短縮文字

まずは、短縮文字。慣用的に使うワードについて、次のようなものを登録している。

「よろ」→よろしくお願いいまします。
「おせ」→お世話になっております。
「おは」→おはようございます。
「おて」→お手数をおかけしますが、
「おつ」→お疲れさまです。
「もう」→申し訳ございません。

ビジネスメールで頻繁に使う言い回しは、このように2文字(4回以内のタイプ)くらいの短縮形として登録しておくと、効率が大幅に向上する。

②業界、社内用語

業界、社内でよく使う言い回しだけど、一般に使われない用語は予測変換には出てこないことが多い。
そうした言葉は、すぐにその言葉を辞書登録するようにしている。

③人名

人の名前で、一発変換して出なかったときは即、辞書登録するようにしている。
人の名前を間違えると、それだけで信用を失いかねないからだ。

筆者は、単に変換が出ない場合だけでなく、「検索の2番目以降に出てくる」人の名前も、その人と関わる頻度が高い場合は辞書登録するようにしている。
例えば、「なかた」と検索した場合に、トップに出てくるのは「中田」であるが、「仲田」さんと仕事でのやり取りが多い場合は、それを辞書登録しておく。

④人名の短縮

③の応用として、特に頻繁に使用する名前は短縮形で登録している。

「仲田」さんの例で言えば、
NaKata → 「NK」
「松本」さんの例で言えば、
MaTumoto→「MT」
といった具合に、頭二文字の子音2個(あ~おの場合は、母音)をその人のコードネームとして割り当てて、2キーで登録するようにしている。

この人の名前よく打ってるな~と感じたら、すぐにコードネームを割り当てて、辞書登録するようにしている。そうすることで、人名間違えのリスクを更に低減させることができる。

⑤同じ誤字が発生するワード

キー配置の影響で、よく同じタイプミスが発生する場合もある。

例えば、

・「たいおう」を「ちあおう」(aとiの順番間違え)

・「げんいん」を「げにん」(nが1回足りない)

このような誤変換パターンに備えて、「ちあおう」や「げにん」も辞書登録し、正しい変換ができるようにしている。
キーボードの配置に問題があるのだから、ミスタイプを気にするよりも、自分なりの工夫で効率を上げる方が合理的だ。

⑥「q」の活用

左手小指の担当である「q」キーは、日本語入力時にはほとんど使われない。
これを活用し、定型文などの文字列を「q」に登録している。単語ではなく文章を登録するのがオススメだ。そうすれば、普段はあまり使われないキーも、一気に価値が高まる。

長文が1回のキー操作で入力できるので、操作が非常に快適になる。筆者は同様に「v」にもいくつかの文章を割り当て、用途に応じて使い分けている。

「l」や「c」など、他のキーにも同様に割り当てれば価値が生まれるかもしれないが、筆者は覚えやすさを重視して「q」と「v」に集約している。


筆者のユーザ辞書は現在、登録件数が500件を超えている。
一覧を眺めると、もう一緒に働く機会のなくなってしまった人の名前、昔の担当業務でよく使った用語など、色々な言葉が雑多に混ざっている。
消す理由もないから溜まっていく一方なのだが、たまにこれを眺めるのも面白い。
色々な人と、色んな仕事を経験してきたなぁ~なんて、少しノスタルジックに気持ちになったりもする。

話は逸れたが、ユーザ辞書ツールの活用、ぜひオススメしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?