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その1年に関する自分なりの「色」

生まれてから30歳くらいまでの間に過ごした「1年」は、(もちろん物心がついてからだが)その年がどんな1年だったかを割と鮮明に振り返ることができる。自分の中で西暦4桁の数字が、自分の年齢、その年の主な出来事、何に夢中になっていたか、どんなものが流行していたかを瞬時に思い出させる。その年に対して「色」のようなイメージがある。

ところがここ数年に関しては、そうした記憶がほとんど残っていない。正直、2022年と2023年の「色」に違いがまるで感じられない。

若い頃や20代の頃は、自分自身の変化や仕事の受け止め方による成長の度合いが大きく、一つ一つが新鮮に感じられたが、最近は日常の中で変化が少なくなってきたことが一因なのかもしれない。実際この数年、仕事は毎年同じことの繰り返しでそこまでの変化がない。またプライベートに目をむけても、例えば結婚した年や子どもが生まれた年など、大きなライフイベントがあった年は記憶に深く刻まれるが、ここ3年ほどはそのレベルの変化がほとんどない。

とはいえ、これはあまり良い傾向ではないと危機感を覚えている。惰性で過ごしていては進歩が生まれず、「慣れ」が内面を老化させる原因になるのは間違いない。年齢的にむやみに新しいことを始められるわけではないが、この1年はこうだったとか、こんな出来事があり、こんな変化があったといった意識を持たないと、心が錆びついていくように思える。

今年はしっかり、「2024年」を自分の記憶に刻みこみたい。どんな過ごし方をしていても、大小問わず、自分なりに取り組んでいることはある。noteを書き始めたのもその一つだし、印象に残った書籍や訪れた場所も少なからずあるし、仕事から学んだこと、失敗から得られて経験だって沢山ある。

今年も年の暮れが近づいている。この1年を後の記憶に刻み、「色」を残せるよう、残りの期間を大切に過ごしたい。

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