キーボード操作効率化⑥ ~クイックアクセスツールバーを使う~
キーボード操作を効率化するためのテクニックとして、今回は
・クイックアクセスツールバーを使う
をご紹介する。
クイックアクセスツールバーとは?
クイックアクセスツールバーとは、Microsoft Office アプリケーション(Excel、Word、PowerPoint など)において頻繁に使用するコマンドを画面上部に配置し、ワンクリックで実行できるようにする機能である。
このツールバーを活用すれば、マウス操作で簡単に操作できるだけでなく、Altキーと組み合わせた独自のショートカットコマンドも実行できるようになるため、作業効率が劇的に向上する。
設定方法
設定方法はMicrosoftの公式ページに解説されている。
「クイックアクセスツールバー 設定方法」などと検索すればいくらでも分かりやすいページがヒットすると思うので、細かい内容そちらを参照いただきたい。
カスタマイズのポイント
設定方法がわかったら、あとは自分がよく使う操作をボタン化し並べていくことになるが、筆者のおすすめポイントは以下の4つだ。
1.リボンの下に表示する
クイックアクセスツールバーは「リボンの上」か「リボンの下」のどちらかに表示できるが、筆者はリボンの下に表示することを強く推奨する。これによりマウスの移動距離が短くなり、操作性が向上する。また、画面のレイアウトもスッキリして見栄えが良くなる。
2.コマンドラベルを表示しない
最新のOfficeではデフォルトではコマンドラベルが表示されるが、オフにすることをおすすめする。ラベルを非表示にすればより多くのコマンドボタンをツールバーに配置できる。
そもそもボタン自体のアイコンで何の機能かが直感的にわかるため、ラベルは不要である。
3.リボンの固定の解除
アプリケーションの画面にデフォルトで表示されている機能が「リボン」である。
視覚的には分かりやすい。が、この部分があるせいで本来の機能の表示領域(Excelなら表の部分、PowerPointならスライドの部分)がかなり圧迫される。
クイックアクセスツールバーを拡充させれば、使用頻度の高い操作はそちらでカバーできるようになるので、リボンは非表示でも大した問題ではなくなる。使いたい時は、すぐに再表示させればよい。
4.追加するボタンの数を、画面の幅サイズ以内に留める
ツールバーに追加する機能を増やしすぎると、画面に収まらなくなってしまう。
画面に収まりきらないと、収まっていないボタンを表示させる手間が発生し作業効率が下がることになるため、表示させるボタン・機能の数は厳選し、画面の幅に収めることがおすすめだ。
筆者の環境では、自席で作業する際はノートpcを自席のモニターに接続、会議や社外で仕事をする際にはノートpcのモニターで作業をしている。
モニターの大画面に合わせてボタンを設定してしまうとノートpcのモニターには収まりきらなくなってしまうため、設定するボタンの数はノートpcで表示できる範囲に留めている。
そうすることで、表示環境による差異をなくすことができる。
実際の設定例
筆者がExcelとPowerPointで実際に設定しているクイックアクセスツールバーの配置は以下のとおり。
最終的には個々人の好みに合わせてカスタマイズするのが一番だが、初めて設定する際の参考となれば幸いである。
・Excel(左から)
・PowerPoint(左から)
自分にとって最も使いやすいツールバーを構築し、作業の効率化を図っていただきたい。