元保険社員が5分で解説! : 再保険
皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。
過去の記事でも書かせていただいた
関連の記事になります。
初めに
【スエズ運河の座礁事故で座礁船エバーギブンが差し押さえられ中】と、未だに話題を欠くことがないこの事件ですが
この話題の中で
【再保険】
という言葉が出てきたことを覚えていらっしゃいますでしょうか??
普通に生活する上では聞いたことがないこの言葉、何なら保険会社にいてもほぼ聞くことはありません。(就活で再保険会社を受けたくらいです)
完全にtoBのシステムなので、関係ない方には一生関わりのない話題ではあるんですが、システム的には非常に興味深いものなので簡単に解説させていただこうと思います。
「再保険」を超絶簡単に言うと
【 保険会社が入る保険 】
またこの章で今回の記事の8割が終わってしまいましたね、、、、こういうことです。笑
皆様が自動車保険や生命保険、雇用保険や火災保険に入るように、保険会社も実は保険に加入しているのです。
なぜ保険会社が?
保険というものは、我々の生活を支えるインフラ事業に近しいものがあります。
なので国を運営していく上で保険会社というのは、水道や道路、電気などと同じように無くなったらめちゃめちゃ困るんです。
例えばあなたが事故を起こした時、加入している自動車保険会社に電話をしたとします。
すると「今日の朝、倒産していました☆」
ということになった場合めっちゃ困りますよね?
ええ!?車の保証どうなるの??銀行みたいに預金の何千万まで保証されないの!?となりますよね。
つまり保険の性質上、保険会社が倒産することは許されないのです。
だから合併したり、名前変わったり、国からの規制が厳しいんですね保険業界って。
バチバチに利益率とか加入者数とか保険料とか計算しまくって、それを受けて国が保険料の上げ下げを統括して行うなんて保険業界くらいなもんです。
システム
再保険のシステムは上記の画像を見てもらえれば一発で理解できると思います。
要するに、
不測の事態が発生してとんでもない金額の保険金が必要になったときのために、みんな(保険会社)で再保険に入っておこうよ!!
っていうことです。
国民が不測の事態のために加入するのが保険
その保険会社が不測の事態のために加入するのが再保険
「ということは再保険の会社が加入する、再々保険っていうのももしかしてあるの?」
と思った皆さん、流石でございます。
その通り、再々保険という仕組みもございます。こうして永遠に続きます。
再保険の会社
日本だと
トーア再保険
日本地震再保険
の2社
海外だと
スイス・リー 世界1位
ミュンヘン再保険 世界2位
ハノーバー再保険 - 世界3位
スコール - 世界4位
バークシャー・ハサウェイ - 世界5位
おそらく、かろうじてバークシャー・ハサウェイを聞いたことがあるって感じだと思います(笑)
ちなみにここだけの話めちゃめちゃ利益率良いです。給料もいいです(ボソッ
まとめ
いかがでしたでしょうか、5分で読めましたでしょうか、、、??(ドキドキ)
改めて考えてみると、再保険なんて全然難しくないですね!
(計算方法とか引受基準とか中身は鬼ほど複雑ですが、、、)
友達に「保険会社が入る保険でしょ??」みたいな感じでマウントが取れることでしょう。
今回は以上となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
また次回お会いいたしましょう。