大腸癌検診が無意味である理由

統計によると、日本人は男性では10人に1人、女性は13人に1人が大腸癌になるそうです。しかし大腸がん検診で陽性になった人の少なくとも5割は大腸癌だから、大腸がん検診を受ける意味はある、と偉い先生方は言います。



しかし、私はそういうふうには人生を考えません。私は極たまたまゲイでした。そして極たまたま両親が自分が12歳の時事実上離婚し、極たまたま東北大学医学部に受かり、極たまたま60年の人生で7人を自殺ないし不審死で見送り、極たまたま親友を53歳で大腸癌で見送りました。そして極めつけは、自分の人生の内であの東日本大震災に被災しました。あれは全く、一切誰も予想していなかったことでした。



全ては極たまたまでしたが、そういう「色々な極たまたま」を経験したあげく、私は「人生の全ては五分五分だ」と考えています。要するに、人生なにが起きるかなんか、全然分かりません。分からないのです。つまり全ては「五分五分」なのです。



だから、検査に意味があるというなら、この「たまたま」、つまり「五分五分」をそれ以上の確率に引き上げるものでなければ意味が無いというのが私の主張です。大腸がん検診で陽性になって大腸癌である確率が5割、つまり五分五分なら、それは「人生五分五分」を何ら変えません。だからそれは、無意味だと私は考えます。

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