将来日本のリユース業界は○○になる、というお話
結論からお話すると、日本を中心に循環していたリユースのサイクルは、世界を中心に循環するようになります。
輪が大きくなると言えばそれまでですが、その背景には日本のリユース品の海外需要の高さがあります。
日本のリユース品は海外だと約1.4-1.5倍高く売れる
例えば、以前eBayさんと合同記者会見させて頂いた時の資料にも、OMEGAを国内ではなくeBayで越境販売すると138.9%になったという話や、
我々は4realを行っているので、フィギュアの価格もよく調査するのですが、例えばドラゴンボールの亀仙人は150.6%、
孫悟空に至っては156.4%も高くなっています。
なぜこれほどまでに日本のリユース品が高く評価されているのか?
大きく分けて、理由は2つあると思っています。
希少性と安全性です。
①希少性
希少性はそのままの意味ですが、日本にあるようなリユース品は海外ではなかなか手に入りません。
フィギュアなど、日本で発売されているものは分かりやすいですが、例えば、ブランドバッグや時計、宝石なども日本のリユース品は価値が高いです。
その背景には、日本が高度成長期やバブル期に、世界のあるゆるモノが日本に流れてきて、それがリユース埋蔵品として日本に眠っているのです。(この辺り詳しく知りたい方は以下をご覧頂ければ幸いです)
その中でも一番分かりやすい例が、中国の骨董品です。
中国は1966年に文化大革命により、中国の伝統的な骨董品はことごとく破壊されてしまいました。
なので、日本に眠っている中国の骨董品を、今中国人が高いお金を払って買い戻している状態なのです。
②安全性
eBayの海外バイヤーが日本のリユース品を買う理由にあげているのが、「品質が良い」や「偽造品が少ない」です。
加えて、「商品説明が正確・丁寧」など、これは日本のリユース品を取引する上で、安全性の高さを表しています。
この物の安全性というのはとても重要で、スニーカーから始まった本物鑑定付きC2CサービスのstockXは既にユニコーン企業になっています。
その背景には、世界の偽造品・コピー品の市場(被害額)が2022年には230兆円になるという大きなペインが存在しています。
今後のリユース業界
但し、上述した希少性と安全性の話は現在の日本の優位性であり、中長期的には薄れていくでしょう。
このコロナの影響で様々なことがデジタルシフトし、リユース業界も、例えば業者オークションがデジタルシフトしました。
オンラインになるということは、物理的な距離を飛ばすので、即ち海外バイヤーの参入が増えるということになり、日本のリユース品はより世界へ流れていくことになります。
もちろん、まだまだ日本にはリユース品が眠っているので、当面は掘り起こすことの方が重要ですが、中長期で考えると、そこの希少性が薄れていくのは明白です。
また、安全性という観点でいうと、例えば、entrupyなどを始め、各社AI真贋が発展していき、日本ならではの真贋技術の優位性は、これまた徐々になくなっていくでしょう。
もっというと、私はブロックチェーンとIoTにより、鑑定コストすらなくなっていくと思っています。(この辺り興味ある人は是非、以下の動画をご覧頂ければ幸いです)
なので、中長期で見た時に、日本ならではのリユースの優位性は薄れていくことになります。
では、どうすれば良いかというと、リユースの優位性が高いうちに海外に出ていき、将来的には海外の現地でもリユースの循環を回すのが理想的だと思っています。
詳しくはstand.fmで
今回の話はstand.fmで呟いておりますので、より詳しく知りたい方は是非ご視聴ください。
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