もっとも伝染力が強いものは何か?
映画『インセプション』の冒頭にこんなセリフがあります。
ここでいう「アイディア」は、「いいアイディア思いついた!」的な話ではなく、どちらかというと、信念やコンセプト、べき論、方針やアイデンティティのような「自分が何か行動をするときのベースになっているもの」だと思う。
たとえばぼくらは「いい大学に入るのが善」というアイディア(方針)を植え付けられた。だからいろんな場面で学歴が重視されるし、躍起になっていい大学に入ろうとする。
「独立したら、一家離散」というアイディアを植え付けられた人は、日々心が死にそうになってるのにサラリーマンにしがみつこうとする。
ぼくらの行動は、ぼくらが持っている「アイディア」に相当な部分縛られていると感じます。この「アイディア」を変えなければ、自分の行動は変えられないと思うんですよね。
ここで問題になるのが、自分がどういう「アイディア」を持っているか、自分自身で気づくことができなことです。無人島で一人で生活している人が自分自身の容姿を判断できないのと一緒で、仮に自分が持っているアイディアが偏っていたとしても、自分で気づくことはできない。だって自分にとってはそれが当たり前だから。そもそも、自分が当たり前レベルで持っているアイディアは、当たり前すぎて検証の土台に上がらない。
ぼくらは過去に植え付けられた「アイディア」に縛られて生きています。もちろん、いいアイディアもあるけど、そうじゃないものもある。
まずは自分が持っているアイディアを言葉にして自分で認識するところからかなと思うんです。
ただし「私はこういう人間です」というフレーズで言語化しちゃいけいない。これは自分を決めつけることになるので、むしろマイナス。
それより「私は知らず知らずのうちに、こういう発想をしがちだな」というフレーズで理解する方がいい。
そしてそもそも、自分の傾向を他人に検証してもらうのがいい。
場合によっては、「ダメ出しされた」と感じることもあるかもしれないけど、考え方をイケメン・美人にしたければやった方がいいですね。