最初の一歩
2月なのに温かい週末。こんにちは、こぐまです。
比較的いつもポジティブ(に見せかけている)なこぐまですが、先日夜遅く、不安な森に迷い込んでこんなことをつぶやきました。
不安の正体、そして向き合いかた、今後の生き方についてのお話です。
人間だもの
2月はゆっくり過ごすと決め、宣言通りゆっくりはしています。しかし、小心者のさがとでもいいましょうか、ふと不安が顔を出すわけです。
わたしはこのままずっと暇なんじゃないだろうか。
収入のないまま歳をとって苦しい老後を送るのではないか……。想像は果てしなく続く。
心が元気な時は「なんでもできる!」って思えるけど心が弱ってくると「なんにもできない……」の迷宮に足を踏み入れてしまう。
仕方ないですよね、人間だもの。
こっそり始めました
2月はお休み!と宣言しつつ、2月からこっそりスタートしたことがあります。
入門者向けレッスンの募集
まずは友人・知人から。
「もし韓国語学びたいという人がいたら……」と言うと、みんな「周りに聞いてみるね」と決まり文句のように言ってくれるんですが。
いやいや、大丈夫。
もし万が一、そんな話が出たら……で。と丁重にお断りしてしまうわたし。
消極的に宣伝中です。
SNSでは周りは韓国語学習者ばかりだけど、考えてみたら実生活の職場や子供たちのママの間で「韓国ドラマにハマってるんだよね」とか「韓国語習いたい」とか聞いたことはなかった。
結果、いまのところ生徒さんナシです。
最初は連絡来るかもとドキドキしてたんですが、半月が過ぎ……このまま一生教えることはないかも……!?
不安の正体
そこで出てくる不安。
あれ……わたし……何ができるんだろう。
すごい経歴と経験を持った素敵な先生がいっぱいいる。
学習歴2年とかで教え始めている人もいる。
わたしは長い間何してたんだろう。
ごく普通の自分に何か魅力があるだろうか。
わたしに韓国語教わりたい人なんていないんじゃないか……などなど。
この不安の正体は何か。
ずばり
自信のなさと中途半端な覚悟
ですよね。
自分でよくわかっているんです。
だから消極的な募集をしてホントは少し安心している。募集はしたよ、でも来ないんだから仕方ないじゃんって。
いつか教えられたらいいなぁって先延ばしにしてるのだと思います。
そんな講師に教えられたくないですよね。
このままではいけない!
나대라!
そんなある日、文芸翻訳同期から素敵なポッドキャストの番組を教えてもらって聴いてみたところ、そこに答えがあったんです。
エピソード85
フリーランスたるもの、いかに自分を知ってもらうかが重要だということから始まるテーマ。
素敵な言葉と出会いました。
나대라!
韓国社会では(特に女性は)나대지마!出しゃばるなと言われてきたといいます。
でもここでは나대지마!じゃなくて나대라!
そうか、いまの時代、ましてフリーランス。
出しゃばることが大事なんだ!
思えばわたしも
謙虚さが大事と育てられ
協調性こそ正義という学校生活を過ごし
普通が最高という公務員
という人生だったわけです。
常に出しゃばらないように、褒められたら謙遜し、それは違うと思ってもとりあえずうなずき、人目につかないように生きてきちゃいました。
そんなわたしがフリーランスになって自由を手に入れたところで、いきなり
こんな人間です!
すごいでしょ!
わたしに任せて!
なんてアピールできないのは当然のことです。
自分に足りないところを見つけて身の程をわきまえようとしてしまう。
誰かが褒めてくれたって自分で自分に厳しくダメ出しをする。
翻訳のお仕事でも「こんなこと言ったら」とか相手の反応を気にし、レッスンを宣伝しながらもあんまりいろんな人の目に触れなきゃいいなと思っている。
それがこぐまです。(書いていて情けなくなってきた…)
ある意味仕方ないですよね、こうして40年以上生きてきたんですから。
体に染みついてしまってるんですから。
でも
これはフリーランスとして致命的!
いい意味で出しゃばることが必要だと気づいたんです。
最初の一歩
今朝こんなふうにつぶやいてみました。
「韓国語勉強したい」タグを見せていただくと、「韓国語勉強したい」の後に続くのは
・……と思って〇年
・何から始めていいかわからない
・本を買ったけど挫折した
・いまは忙しいから無理
というコメント。
もったいないなぁと思って拝見しています。その一歩踏み出したら新しい世界が待ってるんだよって。(自分のことは棚にあげて)
最初の一歩がいちばん怖い。
かつて私も経験しました。
公務員を辞めるための第一歩。怖くて怖くて震える足で踏みだしました。
でもその先にしか見えない景色がある。
韓国語学習者としても決して優等生ではありません。長い時間をかけて働きながらスキマ時間で勉強してきました。
できない気持ち、時間がないジレンマも共感できます。
ただ韓国語があることで私の人生は確実に変わった。
韓国語がなかった人生を想像できないくらいに、わたしのいままでの人生で大きなものでした。
だからこそ韓国語という存在が
いま忙しい誰かにとって楽しくて難しくて、忙しいけど時間見つけて勉強したくなっちゃうような
つらいことがある誰かにとって、短くても自分と向き合えるお守りのような時間になるような
そんなものになったらいいなと思っています。
まずは入口でモジモジしている方と韓国語の扉を一緒に開くようなお手伝いがしたい。
一緒に一歩を踏み出したいです。
ちょっとだけ、出しゃばって
今日明日で、いきなり自分の魅力を語れるような人間にはなれないかもしれないけど
自信いっぱいな人にはなれないけど
平凡なわたしだからこそできることを上手にアピールしていこうと思います。少しだけ出しゃばっていこうと思います。少しずつ出しゃばり始めようと思います。
誰かの目にどう映るかじゃなくて、自分がしたいこと、本当に大切にしたいこと、もう一度、作戦会議してみます。
いつも見てくださってるみなさん
おっ!こぐま出しゃばり始めたなと気づく時が来るかもしれません。
韓国語の扉の入り口で迷っているみなさん
もしも消極的に宣伝しているこのわたしにたどり着いたなら、それはご縁です。一緒に韓国語の扉を開きましょう!
ぜひ連絡お待ちしております。
あなたの踏み出したい一歩はなんですか?
いつか「あの時踏み出してよかった」って笑えますように。
2024.2 こぐま
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?