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【FANTOM-07】をライブで使ってみた いいところ10選(6-10)

こんにちはこぐまです。

「FANTOM-07」のいいところ10選の後半に行きたいと思います。

前半はこちら。

6.持ち運びしやすい&専用ケースあり

前回記事の最初のところでも書いたのですが、これだけの内部スペックを持ちながら76鍵盤で7kg驚異的な軽さを誇ります。
さらに専用ケース(在庫なくなり次第終了とのことでしたが・・今はどうなんでしょう)もついているので、ぴったりフィットしてとてもいいです。
61鍵盤、76鍵盤の専用ケースは背負えるようになっています。61鍵盤以下で背負える専用ケースがついているのはたくさんありますが、76鍵盤で背負える専用ケースがついているのはそうそうありません。(現在発売されている中だと、シンセではこれ以外にYAMAHAのMODX7+だけかなと思います。)
以前YAMAHAのMODX7は所有していたことがありますが、ケースの材質としてはYAMAHAの方がいい(特に肩と背中に当たる部分の作りがすばらしい)かなと思います。とはいえ、FAMTOM-07の専用ケースも普通に背負って移動する分には全く問題ないので、そのような製品として用意してくれただけでも大変ありがたいです。
ケースには大き目のポケット(チャック付き)がついていて、これがかなりいろいろ入ります。ライブ後の替えのシャツとかも入れてました(笑)

76鍵盤の専用ケースを壁に立てかけたところ。電気のスイッチくらいの高さ。


横は薄い。FAMTOM自体がとてもスリムなのでこんな感じ。
付属のポケット。大きな口でたくさん入ります。
キーボードカバーのマジックテープ(2か所)付きでこんな風に固定します。

7.3段階のレーティング機能

レーディングとはいわゆる「お気に入り」機能です。トーンやSCENE等で利用できます。
FANTOM-0シリーズでは3段階のレーティング機能があります。つまり、お気に入りレベルを3つ(星3つ(★★★)、星2つ(★★)、星1つ(★))作ることができます。

SCENEにレーティングをつけた状態。★3つ~★なしまでわかりやすい。
右上の★マークを押せば、レーティングしたものだけが表示される。
(トーン選択時も同じ)

私は新しい曲をコピーするときに、雰囲気に合う音色を片っ端から見つけていくときにちょっといいな!あとでもう一度聴き比べてみたいなと思う曲にレーティングをつけておきます。音色がとにかく膨大なので、こういう機能はとてもありがたいです。(M50の時は紙に目盛ったりしてました(笑))

レーティングのつけ方はとても簡単で、トーンやSCENEを選択中にレーティングのつまみをひねるだけです。

レーティングは右から3番目のつまみをひねることで変更することができる。

8.カテゴリーボタンと検索のしやすさ

シーンを構成する最大16のZONEに音色を配置する際、先述のレーティング機能を使うそもそも以前に、3500という膨大な音色の中からレーティングに値するだけの(とりあえずビビッとくる音色をメモっておく)音色を選ばなくてはなりません。FANTOM-0シリーズはこのあたりの検索方法もとても優れています。まず、SCENE→特定のZONEを選択してから、下の画像の16個のボタンが役に立ちます。これをダブルクリックすると、即座にそのカテゴリーの音色選択画面に遷移します。(これが超便利でした!)

画面下部の16個の音色カテゴリーボタン。
現在のZONEの音色選択時にこれをダブルクリックすると、
即座にそのカテゴリーの音色一覧画面に遷移する。

あとは、例えばリードシンセだったら「lead」、パッドだった「pad」とか音色名にキーワードが含まれている場合は、もしかすると「SYNTH」や「PAD」カテゴリーではなく、別のカテゴリに思わぬ良音源が含まれている可能性もあります。そういう時は、検索で範囲を「All Category」とすると、すべての音色の中からそのキーワードが含まれる音色を探してくれます。

「All Category」のなかから「bell」で絞って検索した結果。
もともともベルの カテゴリーは「KEY」だが、表示されている検索結果のアイコンから
それ以外のカテゴリーにもたくさんのベル系音色が配置されていることがわかる。
このような中から意外にイイネ!な音色が見つかることもある。

カテゴリーボタンダブルクリックによるカテゴリ内の音色検索と、「All Category」による総検索がとても気に入った部分でした。

9.素晴らしいショートカット機能

これは実はライブ後に知った機能ですが、SHIFTキーを押しながら特定の操作子を押すと、その操作子の設定画面に遷移するようです。

例えば、
SHIFT+ベンドレバー(左右)=ベンドの設定画面
SHIFT+S1,S2ボタン=S1,S2の設定画面
SHIFT+Wheel1,2 = Wheel1,2の設定画面
SHIFT+SPLIT=KEYRANGE設定(いわゆるレイヤースプリット画面)

特に最後のレイスプ設定のショートカットはやばい(笑)
(これ知らなかったので、毎回ZONE EDITから入って設定していた。。)

あとはこれは有名ですが、「ZONE VIEW」を数回押下するごとに、
見えてるZONE VIEWが1→4→8→16と切り替わります。
(私はほとんど16で作業してました)

10.最強のKBD SW GROUP!

これはFA-07というシンセが出たときにはじめて追加された機能です。
個人的にはアニソンライブでシンセ使う方には最強の機能だと思っています。
KBD SW GROUP(キーボードスイッチグループ)」とは、あらかじめ作成したSCENE内のZONE1-16のレイヤーの組み合わせを、16個のパッドボタンに登録できるという機能です。
つまり何ができるかというと、1つのSCENEの中で、複数の音色を瞬時に切り替えられるということです。(複数音色同時切り替え機能)
M50やKROMEなど、昔この機能が存在しなかったシンセのときは、プリセットのCOMBI設定からヒントを得て、MFX(またはIFXルーティング)を利用することで実現していました。KORGのKROSS,KROME,Nautilusなどをお使いの方は以下のやり方は今でも有効です。

ROLANDのキーボードスイッチグループが特に優れている点は、その切り替えパターンをパッドの数だけ(最大16パターン)保存できるということです。またKORGのように音色のエフェクトを消費することなく使用が可能です。なにより一度覚えてしまえば設定が超簡単なことです。

KBDスイッチグループの例
鍵盤が白く光っているZONEが現在発音される組み合わせ。
上記ではZONE1,2,5,6,10が発音。これをパターン①として登録。
同じSCENE内で、パターン②を作成する。
上記の例では、ZONE3,4が発音。これをパターン②として登録
同じSCENE内で、パターン③を作成する。
上記の例では、ZONE1.2.5.6.7.8が発音。これをパターン③として登録
そしてこれら3パターンを上記のPADの1-3で瞬時に切り替えられる!
もちろん鍵盤を弾きながらでも切り替えれられる。
音切れはしない。最高!

もちろんこんな機能を使わずに、Aメロ、Bメロ、サビ毎にSCENEを作成し、SCENEリメイン機能やSCENE CHAIN機能を使って並べればできるじゃんというのもその通りです。ですが自分は昔から何となく、1つのSCENE(COMBI)で一つの曲を演奏するというよくわからないポリシーみたいなものがありました。昔は特に、COMBIの切り替えは確実に音がブチ切れていたので(今のKRONOS,NAUTILUSについているようなSSTのような機能はなかったので)、それが気持ち悪くてどうしてもそれをやりたくなかったという思いもあったかもしれません。
そんなわけで、一つのSCENE内で、音切れなしに複数音色を同時に切り替えられるROLANDのキーボードスイッチグループ機能は本当に重宝しています。


というわけで、FANTOM-0シリーズのいいところ10選をまとめてみました!
確かにお値段は少し張りますが、とてもユーザーフレンドリーになっているなと思います。サポートの回答レスポンスも早いです。買って損することはないかなと強く思います。

じゃあ、次は逆に不便なところ・・というか改善してもらえればいいかなと思う部分を2点だけあげさせていただきます!

読んでくださってありがとうございました!

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