【アドラー実践講座】#04 自分が所属しようとする共同体は自分自身で選ぶことができます。
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校で開講中の「アドラー心理学実践講座」からの話題を取り上げてお届けしています。
今回は第4回目「"所属" とは何か」です。
アドラー心理学では、人はまず所属(belongingness)を求めると考えます。なぜなら一人では生きていくことができないからです。小さいときには所属は生存のために必要です。成長してからは、所属は安全(家族)、遊び(友人)、生業(同僚)のために必要です。
この回は、自分の所属について考えてみるために、こんな質問から始めました。
あなたが所属していると考えているものにはどのようなものがあるでしょうか。
そのあと、受講生から「所属している」と考えているものを出してもらってホワイトボードに書き出してみました。
まず第一の所属である「家族」がでてきました。血がつながっているという意味では「親戚」もそれに近いものです。
そして次は「友人」です。友人の特徴は利害関係がないことです。「クラスメイト」「エクステンション仲間」「趣味の仲間」「演奏仲間」「コーチ仲間」「朗読の会」「病院友達」「病気の家族会」「ペット友達」なども趣味や共通項でつながっており、直接の利害関係がありません。
3番目は「職場」「会社」です。この所属は契約関係で結ばれています。ですので互いに利害関係があります。しかし、契約を解除してしまえば、関係はなくなります。
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