ネガティブ感情が注意を狭めることによって問題解決をますます困難にする悪循環のパターン。(感情論#03)
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。
前回は、ポジティブ感情とネガティブ感情について次のようなことを書きました。
・ポジティブ感情とネガティブ感情はそれぞれ独立している。
・ネガティブ感情は、注意を狭め、局所的な認知や処理を高める。
・ポジティブ感情は、注意を広げ、全体的な認知や処理を高める。
Fredrickson の「ポジティブ感情の拡大-構築理論 (broaden-and-build theory) によると、 ポジティブ感情は、その時々の思考-行動レパートリーを広げ、個人の資源を高めます。
今回はネガティブ感情の働きについて書きたいと思います。
感情や気分(mood)を簡便に測定するための質問紙としてよく使われるものにPANASがあります。この質問紙は、佐藤・安田(2001)によって日本語化されています。以下のような項目からなっています。
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