![2-教える技術19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9689619/rectangle_large_type_2_37b97b00143d9bf35c7e2bbb7859ae96.jpeg?width=1200)
【教える技術】10 ミッションの意味(自発的にやることを強制する矛盾を解く)
火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらくワーマンの『理解の秘密―マジカル・インストラクション』を材料に書いています。
2019年1月28日に日本イーラーニングコンソーシアムの主催で「New Year Meeting 2019」で登壇しました。熊本大学の鈴木克明先生との対談セミナーを「インストラクショナルデザインとラーニングテクノロジー」というテーマで実施しました。
その中でこんな話が出ました。社会人が生涯にわたって学び続けるにはどうすればいいかという文脈で、鈴木先生は「自発的にやることを強制しなければならない。それは矛盾かもしれないけれど」ということを言いました。自発的に学ぶことを、強制することでそれが自発的ではなくなってしまうというジレンマです。でもそれをしなければならないと。
ワーマンは、インストラクションは以下の構成要素からなっているということを言いました。
・使命(Mission)
・最終目的(Destination)
・手順(Procedure)
・時間(Time)
・予測(Anticipation)
・失敗(Failure)
対談の間に、この「自発性問題」は、ここでいう使命と最終目的という区分で整理できるのではないかと思いつきました。使命と最終目的の違いは、ワーマンの例でいうと、誰かとディナーを一緒に食べることは最終目的です。そのために日程を調整したり、レストランを予約したりする。そしてディナーを一緒に食べることの使命は、その人と楽しい時間を過ごすことです。
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