【研究】1個体でも実験はできる:シングルケースデザイン
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回は、条件を変えて結果が変わるかどうかを観察するのが実験だということをいいました。たとえば、子どもに「早く宿題やって」と言ってもやってくれないときに、そのセリフを変更して「待っててあげるから、宿題やってみて」と言ってみるとやってくれたというようなことです。この場合、セリフを変えたことで結果が変わりましたので、セリフの変更が原因で宿題をやるようになったと推論できます。
■ 「早く宿題やって」というセリフを「待っててあげるから、宿題やってみて」というものに変えてその結果を見るということが実験なんですね。
□ その通りです。条件を変えて結果が変化するかどうかを見るというのが実験です。
■ でも、実験しようとする相手は1人でいいのですか。たった1人でも実験と呼べるのでしょうか。
□ 実験に参加してもらう人を「実験参加者」あるいは「実験協力者」と呼びます。
■ その実験参加者は1人でもいいのですか。研究というとたくさんの人からデータを集めているというイメージですけど。
□ はい、実験参加者が1人であっても実験はできます。
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