【アドラー心理学入門】#08 早期回想とエピソード分析という技法
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。表紙画像はShiraishi Kohkiさんのものです。
https://note.mu/kohki_shiraishi
アドラー心理学にアプローチする道のりとして次の5つの種類を提示しています。今回から「(3) 治療技法」に入ります。
(1) 5つの基本前提
(2) 3つのキー概念
(3) 治療技法
(4) 応用領域
(5) 現代心理学へのつながり
治療技法とは、心理療法やカウンセリングで使われる特定の方法です。さまざまなカウンセリングの流派によって好んで使われる特定の技法があります。たとえばフロイトであれば「自由連想法」を使って、クライエントの頭に思い浮かぶことをなんでも言ってもらいます。フランクルであれば「逆説療法」を使って、緊張が怖いのであれば、できるだけ緊張してくださいという指示を出したりします。
認知行動療法はいろいろな技法が合流していますので、「系統的脱感作法」を使ったり、「認知再構成法」を使ったり、「エクスポージャー法」を使ったりします。これ以外にもたくさんの治療技法があります。
さて、アドラー派カウンセリング特有の技法は何ですかと問われれば、早期回想とエピソード分析ということになるでしょう。
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