【研究】論文「インストラクショナルデザイン研究の方法論」の要点
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
向後千春への依頼論文「インストラクショナルデザイン研究の方法論」が『日本教育工学会論文誌』に載りました。J-STAGEでも公開されましたので、全文読むことができます。ぜひお読みください。その要点を以下に解説しました。
向後 千春(印刷中)インストラクショナルデザイン研究の方法論『日本教育工学会論文誌』(J-STAGE早期公開)
この論文では,教育工学研究とその中心部分にあるインストラクショナルデザイン研究の特徴を次の3点にまとめました。
1つ目は、教育工学が扱う領域に制約がないことです。つまり、どんな形態でも、どんな機会でも、どんな内容であってもそれが教育の形をとっているなら教育工学の対象となります。2つ目は、教育の方法と技術に注目することです。つまり、形態、機会、内容が特定されたもとで、どのような方法をとればその教育が効果的、効率的、魅力的になるかを追求することです。3つ目は、実践現場に制約されることです。現場の制約の中で、教育の方法を発案、工夫していくと同時に、実践と研究を並行して進めようとすることです。
このような特徴を持つ教育工学研究またはインストラクショナルデザイン研究においては、次のような点に留意して研究を進めていけば実りがあることを示唆しました。
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