![1-アドラー用ヘッダ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7766662/rectangle_large_type_2_c969f3b71cb0dfe6770c4b35f0839108.jpg?width=1200)
【アドラー心理学の理論】#21 ライフタスク:質疑応答
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。
4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。
ライフタスクについての質問に答えていきましょう。
[Q01] 以前アドラーは他の人の行動は変えられないと学んだのですが、今日「相手のライフタスクを解決するように‟援助”すること」が勇気づけると学びました。結果的にはやり方さえ間違わなければ、 他人にも影響を与えられるということなのでしょうか。
自分のライフタスクを解決するためには、自分自身でそれをやろうという決断が必要です。そういう決断はどのような条件でできるかというと、自分にその能力がある(Capable)と思っていると同時に、その決断をしても自分には損なわれない価値がある(Count)と思っているときです。そのどちらか、あるいは両方について不安があるときに私たちは決断できないのです。したがって行動もできません。
そんな人がいるときに、声をかけてあげることで、その人は決断できるようになるかもしれません。それはその声がけによって、その人には能力があるということと、その人の価値は損なわれないということを確信したときです。そのとき、そのことを「勇気づけ」と定義します。そのプロセスをとれば、他人に影響を与えることができます。
[Q02] 育児が唯一のライフタスクなのですが、育児の場合は、アドラー心理学的に、他者は変えられないので自分が変わればよいという考え方が通用せず、子ども自身に変化を促さないとだめだと思うと、行き詰ってしまいます。
ここから先は
581字
この記事のみ
¥
100
ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。