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【本】唐木元『新しい文章力の教室』

■要約

いきなり書き始めてはいけないよ。何について書くか、どれくらい書くか、どの順番で書くかの見当をつけてから書こう。あとは言葉づかいのクオリティをあげるためのコツを教えます。

■感想

私自身も、文章を書くための本として『200字の法則 伝わる文章を書く技術』(永岡書店, 2014)を出しています。この本は文章の構造パターンを習得して、わかりやすい文章を書けるようにします。それに対して、唐木さんの本はアイデア出しと表現技法を習得して、伝わる文章が書けるようになります。

ということで、この2冊をセットで読むのがオススメです。

■ポイント

文章を書く前に「構造シート」を【手書きで】作る。これが面倒なように見えて実は近道になる。構造シートには「主題」をひとつかき、それについての話題(トピック)を思いつく順番に書く。そのあとにそれぞれの話題について、アピールしたい優先度をABCでつけて、順番を決めていく。

文章は、「事実・ロジック・言葉づかい」の3つのレイヤーからなる。まず事実から積み上げることが大切。

作文の完成度はロングテールである。事実とロジックができれば70点の文章になる。残りの30点は言葉づかいのクオリティ。これをいかにあげていくかがトレーニングの肝。

言葉づかいのコツがたくさんあげられている。以下はその一例。

・時制(過去形・現在形)を混在させて推進力を出す。
・逆接以外の「が」を使っている部分は丸ごと削っても問題ない。
・「体言止め」は読者に負担を与え、読み味を落とす。
・全てのルールは絶対ではない。「完読」を目指そう。

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向後千春が毎日読んだり、書いたり、考えたりしていることを共有しています。特に、教える技術、研究するこ…

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