【アドラーオンライン】26 アドラー心理学のペアレント・トレーニング(親教育)
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。しばらくアドラーオンラインの内容で書いています。ビデオと質疑応答で学ぶ「アドラーオンライン(第2期)」の募集が始まっています。試し読みは下記のところからできますのでどうぞ。
前回は、家族会議がどのような効果をもたらすかについて書きました。家族みんなで話し合うことによって、自分の自己理想と他者のライフスタイルが明らかになっていきます。そうした中で、自分は家族の中でどう動けるのか、手伝える部分はあるのかということを考えるようになり、それが共同体感覚を育てていくことになります。
今回はアドラー心理学のペアレント・トレーニング(親教育)への応用についてみていきましょう。
子育てにはいつでも困難さがつきまといます。誰でも、最初の子どもについては初めての体験であるにもかかわらず、子育ての方法について体系的に学んだことがないからです。子育てをする人には子育てのスキルが必要であり、それは習得する必要があるということによります。子育てのスキルを習得するためのトレーニングを、「親になるトレーニング=ペアレント・トレーニング(parent training)」と呼びます。
ペアレント・トレーニングは、子育てのスキルを身につけるということが目的です。子育てのスキルを身につけることによって、子育てにまつわる悩みを小さくし、子どもへの虐待などを未然に防ぐのです。それと同時に、ペアレント・トレーニングは、親が子育てを通して自らの自立と成長を促すという点が大切なところです。
ですから、子どもの教育ではなく「親の教育」なのです。親がきちんとした子育てのスキルを持っていれば、自然に子どもは学び、成長していくでしょう。その意味で、まずは「親の教育」ということなのです。
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