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(089) ハル・グレガーセン『問いこそが答えだ』:「クエスチョン・バースト」をやってみよう

2020年11月4日(水)

この本を読みました。

ハル・グレガーセン『問いこそが答えだ:正しく問う力が仕事と人生の視界を開く』(光文社, 2020)

エピソード満載すぎて読み終えるのに難渋しました(アメリカのビジネス書のあるあるです)。

・問いは枠組を与える

一言で言えば要点は、「問いは枠組みを与え、答えはその中におさまるので、問いを作ることが重要だ」ということです。

問うことが仕事の中心であるような職業の人は、たとえば、カウンセラーやコンサルタント、教員といった人たちですね。それから研究者はずっと問い続ける仕事をしています。

問うということは、相手に対して考えるための枠組を与えるということです。相手はその枠組の中に自分の注意や関心を向けて、答えを探そうとします。

この本には、アンソニー・ロビンスのコーチングと問いの話が出てきます。相手の注意が何に向けられるかは出された問いによって決まります。コーチングの中で、相手の心の状態を変えたければ、その目的にあった問いを出せばいいのです。これは1つのリフレーミングの手法です。問いの形を変えることでリフレーミングしているわけです。

・自分でストーリーを作り始めたら問うことはできない

では、どのような問いがいいのか。それは、初心者や素人のような問いがいいのです。なぜなら、人から話を聞いていて、「ふんふん、なるほどね。こういうストーリーだよね」とか「ああ、要するに◯◯(流行りのキーワード)だよね」と自分が考え始めたら、もうだめだということです。自分でそうしたフレームワークを作ってしまうと、相手の話はもう素のままで聞くことはできないのです。

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