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【研究】十代の子育てプログラムを作るための統合的アドラーアプローチ
金曜日は研究の話題で書いています。
2025年2月7日(金)
今回は、『個人心理学ジャーナル』2014年所収の「十代の子育てプログラムを作るための統合的アドラーアプローチ」という論文を紹介します。
An Integrative Adlerian Approach to Creating a Teen Parenting Program
Kimberly Allen, Rasha El-Beshti, Autumn Guin
The Journal of Individual Psychology, Volume 70, Number 1, Spring 2014, pp. 6-20
子育ては習得できるスキルであり、アドラー心理学の理論は次のような実績のある子育てプログラムの基礎となっています。
PopkinのActive Parenting
DinkmeyerとMcKayのSystematic Training for Effective Parenting (STEP)
NelsenのPositive Discipline
十代の親のために「Very Important Parents Program(VIPプログラム)」が開発されつつあります。VIPプログラムには、次のようなアドラーとドライカースの理論的枠組を導入してあります。
不適切な行動の4つの目的
自然の結末と論理的結末
家族会議
勇気づけ
VIPプログラムには、アドラー心理学の子育て理論に加えて、全米子育て支援モデル(NEPEM) の指導要素も取り入れられています。
自己のケア
理解すること
ガイドすること
養育すること
動機づけること
擁護すること
また、VIP プログラムには、効果的な人間関係の教育となる要素も含まれています。
アドラー心理学の子育てプログラムの実践は、これまで子育ての課題を抱える親を支援することに成功してきました。アドラー心理学の概念は、十代の子育てプログラムにも適切であり必要なものです。
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