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【研究】08 自分がとったデータをきちんと解釈するために統計を利用する
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回は、仮説は否定されてなんぼのものという話をしました。自分が立てた仮説は大切にしたくなるのが人情です。でも、それをテストするときは公平にやる必要があります。そうしないと研究ではなくなってしまいます。
■ 「早く宿題やって」といういつもの声がけを「待っててあげるから」に変えてみて、もし宿題をやる回数が多くなれば、「待っててあげるから」というセリフの効果があるということがいえますね。
□ そうですね。
■ でも、どれくらい多くなれば、確かに効果があるといえるのでしょうか。宿題をやる回数がほんの少しだけ多くなった場合はどうなんでしょうか。判断に困ります。何か基準はありますか。
□ そうですね。一番簡単なのは、グラフを描いてみて、「これは誰がみても明らかにベースライン期と介入期では宿題をやる回数に違いがある」と判断できればいいですね。
■ でもそれが微妙なときはどうすればいいですか。
□ その場合は、統計的な手法を援用する必要があります。
■ 統計ですか。
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