「OK。もうストーリーを考えるのをやめて行動しよう」(ライフスタイル論#07)
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。今回は「ライフスタイル」についての7回目です。
前回は、何か決断をしなければならないイベント(ライフタスク)が起こったときに、自分の自己理想に沿うような形でストーリーを作り出すということを言いました。
たとえば「締め切りの近い仕事を先延ばしする」という行動は同じものであっても、「私は優秀であるべきだ」という自己理想を持っている人は「先延ばししても、短時間でやったのだから多少不出来ではあっても、自分は優秀であるという自己理想は侵害されない」と考えます。一方、「私は人から好かれているべきだ」という自己理想を持っている人は「先延ばししても、短時間でやったのだからという言い訳をすれば相手に幻滅されることは避けられる」と考えます。
このようなストーリーは「自分の何を守るのか」を表現しています。自分の優秀さを守るのか、自分の人気を守るのか、自分の地位を守るのか、自分の安全を守るのか。自分の何を守るのかは、人によってさまざまです。しかし、それが脅かされるリスクがあることを感じると、不安を生み出したり、行動を躊躇したりします。これを「Safeguarding(防衛)」と呼びます。
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