【学びの場】10 対面とオンラインの比較とそれらのブレンド化
火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらく「学びの場とその設計」という話題で書いています。
前回は、事前トレーニングの実施方法としてのオンラインコースを作ることを提案しました。
オンラインコースと対面の授業や研修を比較すると、たとえ提供されるテーマと内容がほぼ同一のものであったとしても違いがあります。それは、たとえていえば、映画館で見る映画と自分の部屋で見るオンデマンドビデオの違いのようなものです。映画を映画館で見ようとするなら、上映している日時に合わせて映画館まで出かけることが必要です。対して、オンデマンドであれば、自分の好きな時に、自分の部屋で見ることができます。しかも、一本の映画を何回かに分けてみることもできますし、一部でも全部でも繰り返して見直すこともできます。
このことからオンデマンドで見る方が圧倒的に有利だと考えられます。確かに映画館で見る映画は自分の都合に合わせることができません。途中でトイレのために止めることもできませんし、「今のセリフを聞き逃したのでもう一度」というわけにもいきません。その代わり、一度きりだと思っているので集中してみることができますし、また、まわりの人たちと感動を共有することもできます。このことをプレゼンス(臨場感)やエンゲージメント(没頭)という言葉で表すこともあります。
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