【質問】アドラーさえおさえればいいか
2024年11月20日(水)
質問
人間性心理学やポジティブ心理学を生活に活かそうと思ったときに、マズローもロジャーズもポジティブ心理学もアドラーの影響を大いに受けているのだから、アドラーさえおさえれば、そんなに手をつけなくて良いと言う友人がいるのですが、実際のところどうなのでしょうか?
回答
マズローとロジャーズはアメリカの大学でアドラーの教えを受け、そこから大いにインスピレーションを得たと言っています。ですので、二人ともアドラーから大きな影響を受けたことは事実でしょう。とはいえ、マズローもロジャーズもそれぞれの独自の心理学の理論と実践を展開していますので、「アドラーさえおさえれば」という意見には賛同できません。
私が重要だと思っていることは、科学としての心理学が独立した19世紀末から20世紀初頭にかけて、アドラーがその後の心理学の流れを予言するような布石を打っていたということです。そのため、「自己啓発の源流」というような表層的な位置づけではなく、心理学全体の大きな流れの中でアドラーを捉えて、その価値を学ぶことがいいのではないかと思っています。
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Feloによる回答
人間性心理学、ポジティブ心理学、そしてアドラー心理学は、それぞれ異なる視点やアプローチを持つ心理学の分野です。これらの心理学は互いに影響を受け合っている部分もありますが、それぞれ独自の理論や実践方法を持っています。以下にそれぞれの特徴を簡単に説明します。
人間性心理学
人間性心理学は、アブラハム・マズローやカール・ロジャーズによって発展した分野で、人間の成長や自己実現を重視します。マズローの欲求5段階説やロジャーズのクライエント中心療法が代表的な理論です。これらは、人間の潜在能力を引き出し、自己実現を目指すことを目的としています[6][28][50]。
ポジティブ心理学
ポジティブ心理学は、マーティン・セリグマンによって提唱され、幸福やウェルビーイングを科学的に追求する学問です。ポジティブ感情、エンゲージメント、良好な人間関係、意味、達成感の5つの要素(PERMAモデル)を通じて、持続的な幸福を目指します[3][5][16]。
アドラー心理学
アドラー心理学は、アルフレッド・アドラーによって提唱され、個人の目的意識や社会的なつながりを重視します。アドラーは、過去の経験よりも現在の目的や未来の目標に焦点を当てる「目的論」を提唱し、自己決定や対人関係の改善を促します[8][14][29]。
結論
友人の意見にあるように、アドラー心理学を理解することは他の心理学の理解に役立つかもしれませんが、それだけで十分とは言えません。各心理学は異なる視点や方法論を提供しており、それぞれが異なる状況や目的に応じて有用です。したがって、生活に活かすためには、これらの心理学を総合的に学び、それぞれの強みを活かすことが望ましいでしょう。
[1] https://note.com/youki_zyouhou1/n/n648a9d64334d
[2] https://positive-counselor.org/practice-positivepsychology/
[3] https://www.coaching-psych.com/column2/training-positive-psychology/
[4] https://www.heartfullife.jp/understanding/positive-psychology/
[5] https://haa.athuman.com/media/psychology/careerup/1199/
[6] https://www.kcsf.co.jp/contact/rogers.html
[7] https://www.c-c-j.com/course/psychology/mental/column/column18/
[8] https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/TalentManagementLab/adler-psychology/
[9] http://www.imaikaikei.jp/category/1996944.html
[10] https://www.ashita-team.com/jinji-online/management/13437
[11] http://recruit-lc.jp/site/_link.do?i=LCD091D&p=S00163
[12] https://metamentor.tech/magazine/how-to-be-positive/
[13] https://mindmeister.jp/posts/Adler
[14] https://corp.miidas.jp/assessment/10836/
[15] https://diamond.jp/articles/-/140081
[16] https://metamentor.tech/magazine/what-is-positive-psycology/
[17] https://www.youtube.com/watch?v=Y4PYYbfvzJQ
[18] https://www.gyakubiki.net/readings/study/5029/
[19] https://www.findgate.co.jp/2024/07/24/008/
[20] https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/062000045/
[21] https://edu.kanki-pub.co.jp/column/23
[22] https://diamond.jp/articles/-/339044
[23] https://cotree.jp/columns/917
[24] https://www.cydas.com/peoplelabo/ed_adler-shinrigaku/
[25] https://blog.leapt.co.jp/what-is-maslows-five-levels-of-needs-what-marketers-need-to-know
[26] https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=4066
[27] https://goetheweb.jp/lifestyle/more/20240423-adler-4
[28] https://coaching-l.net/applying-rogers-conditions-coaching/
[29] https://www.kaonavi.jp/dictionary/adler_shinrigaku/
[30] https://www.c-c-j.com/course/psychology/mental/column/column04/
[31] https://souken.shikigaku.jp/31924/
[32] https://www.all-different.co.jp/column_report/column/adlerian_psychology/hrd_column_207.html
[33] https://www.u-can.co.jp/special/theme/psychology/
[34] https://mplabo.co.jp/health-management/post-28993/
[35] https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/51_adler/
[36] https://www.ida-web.com/rederisejapan/remedia/maslow/
[37] https://freeconsultant.jp/column/c368/
[38] https://heisei-ikai.or.jp/column/carrier-in-maslow/
[39] https://prdx.co.jp/visions-prdx/maslow/
[40] https://studyhacker.net/maslow-hierarchy
[41] https://www.scdigital.co.jp/knowledge/2392/
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[50] https://s-office-k.com/professional/column/counseling/history-of-counseling
[51] https://keicho.info/blog/?p=9893
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[53] https://www.designlearn.co.jp/mental/mental-article15/
[54] https://web-camp.io/magazine/archives/68410
[55] https://www.communication.or.jp/comprehensive/correct-psychology/what-is-correctpsychology/18980/
[56] https://prtimes.jp/magazine/behavioral-psychology/
[57] https://www.brush-up.jp/guide/sc49/learning
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