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ルーブリックによる相互評価の隠された意味

ルーブリックによる相互評価をやるというと、コストが安いとか、大規模受講生の評価をするときには欠かせないとかいう根拠を出してくるけれども、そんなことじゃない大切な視点がある。

主観性を大切にするということ

ルーブリック評価を使うのは、評価者の違いを小さくして、信頼性を高めるということなんだけれども、その一方で評価者の主観を大切にするということ。もし信頼性を高めるなら、客観基準(字数とか)だけを作ればいいわけで、それではルーブリックにする意味がない。

評価の軸、つまり価値観を探す

ルーブリック基準は天下り式に決めるものではない。自分たちの作品をどのような評価軸で評価するべきかというところからスタートしている。つまり、自分たちの価値観とはなんなのかということを探すことからスタートしなくてはならないのだ。

価値観を共有すること

もちろん個々人の価値観は違っている。しかし、そんな中から共有できる価値観を探すことだ。コモンセンスを探すことだ。それを探すプロセスそのものが学ぶということに他ならない。なぜなら価値観を変えていことは、自分の信念を変えることだから。そして信念を変えることが学習するということだからだ。


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