【アドラー実践講座】#06 自分のライフスタイルとうまくつきあう。
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校で開講中の「アドラー心理学実践講座」からの話題を取り上げてお届けしています。
今回は第6回目「”ライフスタイル” をコントロールする」です。
私たちが他の人を見るときは、その人の性格に注目することがあります。たとえば「おとなしい、社交的、嫉妬深い、サバサバしている」などです。このようにラベルづけしておくと、その人の行動が予測できるので便利だからです。しかし、その予測はしばしば外れます。それは性格というものがあくまでも「一般的な傾向」を示すものであるにすぎないからです。
その人の行動を予測するためには、その人が独自に持っているルールを知る必要があります。そのルールは一般的な傾向ではなく、その人独自の「物語」として記述されています。たとえば、「私はこのような人になりたい(自己理想)」だけど「今の私はこのような人だ(自己概念)」だから「まわりの人たちは私をこのように扱っている(世界像)」というような物語です。このような物語にしたがって私たちは自分の行動を決めているのです。
アドラー心理学では、これをライフスタイルと呼びます。ライフスタイルは一般的な傾向としていの性格よりもダイナミックな捉え方です。ライフスタイルはその人の自己と人生と世界に関する物語を表現しているものです。その表現の仕方として、日々の行動となって現れるというわけです。
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