【研究】推論、仮説、検証ということは日常生活で誰もがやっている
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回までに、職場や共同体の中で私たちが身につけることは、自立することと協力することだと言いました。そして、この2つに加えて、研究することがあると主張しました。ここでいう研究とは、タクシーの運転手が町のどこを流せばお客を拾えるかというような、推論と仮説と検証の一連のプロセスのことです。そしてこうしたことは誰もが気づかないうちにやっていることなのです。
これを「研究者マインド」と呼びました。
■ 推論とか仮説とか検証とか何のことですか。そんなこと普段やっていないですよ。
□ 確かに意識的にはやっていないかもしれません。でも知らないうちに誰もがやっているんですよ。
■ 子どもを育てているときでもですか。
□ そうですね。たとえば、食事のとき子どもが「食べたくない」と言うときがありますよね。
■ たまにありますね。
□ そのとき親はその理由を探そうとしますね。嫌いなおかずが出ているのか、お菓子を食べ過ぎてお腹が空いていないのか、何か悩みがあって食欲がないのか、「食べたくない」と言うことで親の気を引きたいのか。
■ いろいろ考えますね。最後には聞いてみますけど。
□ その、いろいろ考えるということが推論ということです。
■ なるほど、推論というのは原因を探すことですか。
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