[コラム5.2] ネガティブ感情は注意を集中して問題を解決しようとする
Fredrickson の「ポジティブ感情の拡大-構築理論 (broaden-and-build theory) によると、 ポジティブ感情は、その時々の思考-行動レパートリーを広げ、個人の資源を高めます。
今回はその反対であるネガティブ感情の働きについて書きたいと思います。
感情や気分(mood)を簡便に測定するための質問紙としてよく使われるものにPANASがあります。この質問紙は、佐藤・安田(2001)によって日本語化されています。
これによると「びくびくした、心配した、苦悩した、いらだった」といった項目が、ネガティブ感情を測る項目です。一方、「活気のある、強気な、わくわくした、機敏な」といった項目は、ポジティブ感情を測る項目です。
これらの項目を使って現在の感情を測ることができます。また、過去の一定期間、たとえば、最近の1週間とか1ヶ月というように指定して、その感情をどれくらいの頻度で体験したかを測ることもできます。
さて、私たちは日常的にいろいろな課題に直面しています。その課題は大きく分けてみると、自分自身で問題を解決することと、自分と相手との対人関係をうまくやることに分類できます。
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