【研究】日常生活における実験
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回は、私たちは日常生活の中でも、研究者的な活動をしているということを言いました。それは、出来事を観察して、そこから原因と結果の関係を推論して、それに基づいて仮説を立てて、それを検証しているということです。これはまさに科学者が行なっている活動と同じことです。
■ ところで先生、うちの小学5年生の子のことで相談があります。
□ はい、なんですか。
■ 宿題のドリルをやらないので困っています。
□ まあ、自分から進んでドリルをやる子の方が珍しいけどね。
■ そこで「早く宿題やって」と言うのですけど、やってくれません。
□ いつもですか。
■ だいたいそうです。
□ では「早く宿題やって」と言う代わりに何か別のセリフにしてみてはどうですか。
■ 「早く宿題やって」という代わりにどう言えばいいんですか。
□ たとえば「待っててあげるから、宿題やってみて」というのはどうですか。
■ なるほど、うちの子は急かされるのが嫌いなので、そのセリフはいいかもしれないです。
□ では、次のチャンスがあったらそのセリフを言ってみてください。
■ はい、ありがとうございます。
□ とまあ、これが研究なんです。
ここから先は
349字
この記事のみ
¥
100
ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。