1-アドラー用ヘッダ

【アドラー心理学の実践】#11 “所属”についての質疑応答

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。10月4日(木)から始まった早稲田大学エクステンションセンター中野校での「アドラー心理学実践講座」(全8回)が終了しました。この連載では、この講座の内容をお伝えしています。講座に参加できなかった方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。

今回は、”所属” に関連した質問を取り上げます。

[Q1] 共同体感覚に満たされた組織は、個が勇気をもって人生の課題に挑戦できるようになると理解して良いでしょうか? それ以外にどんな良いことが起きるとアドラーは述べているのでしょうか?

共同体感覚があれば、人生の課題(ライフタスク)のひとつである仕事の課題に勇気を持って挑戦できるようになるでしょう。それは自分のためだけにやるのではなく、自分を超えた共同体のためにやっているのだということだからです。そのときに勇気を持つことができます。

もし自分のためだけにやるならば、必ず恐れや不安と戦わなくてはならないでしょう。うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようという恐れです。そしてもし失敗したときに自分の評価はどうなるだろうという不安です。こうしたことはすべて自分のためにやっているからです。

もし、自分のためだけでなく、自分を超えた共同体のためにやったとしたらどうでしょう。そのとき勇気を持って挑戦することができるのではないでしょうか。もちろんそのためには共同体のメンバーから信頼してもらうことが必要ですし、もしうまくいかなかった場合でも責められないことが条件です。そうした共同体の中にあって、勇気を持っていろいろなことに挑戦できるのです。

[Q2] 所属(組織)には、それぞれのやり方(流れ)があったりしますが、自己の心情をなかなか受け入れてもらえない所もありました。さて、どのように受け入れてもらえばいいのでしょうか?

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