【本】吉川徹『日本の分断』:非大卒というガラスの床に支えられた日本社会
2024年11月14日(木)
今回は、吉川徹(きっかわ とおる)『日本の分断~切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(2018, 光文社新書)を紹介します。
日本の社会は分断が進みつつあり、それは逆戻りしない。何による分断かというと、「大卒」か、そうでない「非大卒」かという学歴の溝だ。この本では、現役世代を、若年/壮年、男性/女性、大卒/非大卒という2x2x2の8つのセグメントにわけ、それぞれのセグメントの性質を大規模データに基づいて分析している(これを方法論的個人主義と呼ぶ)。
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