【研究】eラーニングの効果と工夫に関する研究のレビュー論文
2024年11月29日(金)
2019年から数年間続いたコロナ禍によって、学校におけるオンライン教育がごく普通のことになったのは、大きな副次的な効果でした。しかし、突然オンラインで授業ができるようになったわけではなく、そこに至るまでに「eラーニング」という名前でオンラインによる授業の実践と研究が積み重ねられていました。
次の論文は、eラーニングの効果と工夫に関する研究をレビューしたものです。2014年に出版されました。
冨永敦子・向後千春(2014)eラーニングに関する実践的研究の進展と課題『教育心理学年報』Vol.53, Pp.156-165
論文の内容構成は以下のようになっています。
eラーニングと従来学習の比較
eラーニングと紙媒体との比較
eラーニングと集合型講義との比較
eラーニングが学習効果を高める要因
反復学習の最適化
フィードバックの効果
協調学習への支援
eラーニングの短所を補うために
ドロップアウトへの対応
ドロップアウトしやすい時期
ドロップアウトしやすい学習者
講師のプレゼンス
ブレンド型授業
メンタリング
これからのeラーニング研究の課題
その後のeラーニングの展開として、MOOCs(大規模公開オンラインコース)、eラーニングと対面授業をブレンドした授業形態としての反転授業が広まっていくだろうことを予想しています。そして、eラーニングは特別なことではなくて、教育の一部として自然に取り込まれていくだろうとしています。
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