「ライフスタイル論」3本(2017年2-3月のnote記事より)
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今回は、2017年2-3月のnote記事から、「ライフスタイル論」3本をまとめてお届けします。おまけとして「ライフタスク」の1本を最初に追加してあります。
00 旅行をするのも、スポーツをするのも、ボランティアをするのも、すべて自分を知る機会です。
01 私たちは相手の性格を知りたいのです。なぜならそれが相手と付き合っていくために役に立つからです。
02 自分のライフスタイル辞書によって感じ方、考え方、行動の仕方を決めている。
03 ライフスタイルは物語=ストーリーとして頭の中に書かれている。
00 旅行をするのも、スポーツをするのも、ボランティアをするのも、すべて自分を知る機会です。
私たちが宿題として与えられている人生の課題は、仕事(Work task)、交友(Social task)、愛(Love task)の3つです。これを、アドラー心理学では、基本的ライフタスク(Basic life tasks)と呼んでいます。
これ以外のライフタスクとして「自己との調和」があげられます。これは自分自身とのつきあい方のタスクです。なぜ自分自身とのつきあい方を学ばなければならないかというと、私たちは自分のことをあまりよく理解していないからです。
「いやいや、自分のことは自分自身が一番よくわかっている」という人もいるかもしれません。ではなぜ、自分の思ったとおりに表現できないのでしょうか。自分の考えたとおりに行動できないのでしょうか。
自分がどういうときに躊躇するのか。どういうときに積極的になれるのか。何を自分の弱いところだと思っているのか。実際それは弱いところなのか。何を自分の強いところだと思っているのか。実際それは強いところなのか。こうしたことを自分で理解していないからです。
自分自身との付き合いは、生まれてから今までずっとのことですので、もっとも長いつきあいです。しかしそのわりには自分自身を、あまりよく理解していません。就職活動の時期になると、急に自己分析というものをやるようです。自分をアピールするためには自分を知らないといけないということなのでしょう。しかし本当は就職活動であろうがなかろうが、私たちはいつでも自分自身を理解しようとしておいたほうがいいのかもしれません。旅行をするのも、スポーツをするのも、ボランティアをするのも、すべて自分を知る機会です。これまでに経験していない新しい状況の中で、自分をどのように制御し、動かすことができるかということを試しているのです。
そんなふうにして自分が思っている自分つまり「自己」と、現実世界の中に存在し、行動している「リアルな自分」を一致させておくと、自分が自分として社会の中で生きている感覚を持つことができるのです
01 私たちは相手の性格を知りたいのです。なぜならそれが相手と付き合っていくために役に立つからです。
今回から、アドラー心理学の中心的なアイデアである「ライフスタイル」について書いていきたいと思います。
現代は普通の会話で「性格」「パーソナリティ」「キャラ(キャラクター)」といった単語を使っています。まわりの人をその性格や行動パターンでタイプ分けすることは、昔から行われてきました。おそらく、そうすることで相手のことを納得したり、相手の行動を予測できるというメリットがあるからでしょう。
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