1-アドラー用ヘッダ

【アドラー心理学の理論】#15 社会統合論:最優先目標からライフスタイルを知る。

4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。

前回は自分の居場所を作るためにライフスタイルを決めていくということを説明しました。これを所属の追求と呼びます。所属を追求する中で、「自分はこういうふうにふるまうとき周りから受け入れらそうだ」ということを体験していきます。これが「自己理想」を形成していきます。この自己理想の方向性に沿って自分の考え方、行動の仕方を決めていきます。これをライフスタイルと呼びます。

ライフスタイルはひとりひとり細かく違っています。しかし、お互いの類似性に注目すれば大きく分類することもできます。ライフスタイルは共同体の中で所属を追求する過程で形成されていきますので、そのとき他者とどう関わるかというところにポイントがあります。

アドラーはライフスタイルを次の4つに分類しました。

(1) 要求するタイプ(Getting Type):他者に要求する動き
(2) 支配するタイプ(Ruling Type):他者に対立する動き
(3) 避けるタイプ(Avoiding Type):他者から離れる動き
(4) 社会で有用なタイプ(Socially Useful Type)

その後、いろいろなライフスタイルのタイプが提案されました。その中で、Kefir(1971)は、人が気づかないうちに最優先目標(Number One Priority)としているものに着目しました。、Kefirは、次の4つのライフスタイルのタイプを提案しました。

(1) Comfort:安心・安楽を求める
(2) Pleasing:他人を喜ばせる
(3) Control:自分/他人/状況をコントロールする
(4) Superiority:より秀でようとする

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