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【研究】08 研究のつまずき:自分の研究の価値を説明できない
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。しばらく「研究におけるつまずき」というテーマで書いています。
前回は、「レシピ的知識から抜け出せない」というテーマで書きました。「このような問題が起こった場合は、こうすれば解決できます」というようなレシピ的知識を集めた後は、なぜそうすることがいいのか、その裏側ではどのようなしくみが働いているのかということを明らかにしようとすると研究になっていくということです。
今回は、研究のつまづきとして「自分の研究の価値を説明できない」ということを取り上げます。
組織の中の研究者ではない独立系研究者としては、基本的には自分の知りたいこと、関心を持ったことについて研究をしていけばいいのだと私は思います。とはいっても、研究を進めていって、いよいよその成果を学会発表や論文投稿する段階になると、自分の研究の価値を聞き手や読者に説明することが必要になります。研究の価値というのは、自分の研究が社会に対してどのように貢献するのかということです。
誰かに自分の研究について紹介すると、こんな無邪気な質問あるいは不躾な質問を受けるかもしれません。それは「ふーん、だから何なの?」とか、「なんでそんなことを研究しているの?」というような質問です。このような質問をする人には悪気はありません。ただ、今あなたが説明した研究が社会にとってどのような意味があるのかが理解できないだけなのです。
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