【アドラー心理学の理論】#02 生きることの科学:質問
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。
前回は心理学全体の中でアドラー心理学がどのような位置を占めているかについて説明しました。
19世紀末からスタートする「科学としての心理学」は、100年ちょっとの間に急速に進展しました。その間に、人間の行動と認知についてのユニークな理論がたくさん打ち立てられました。その中でアドラーの考え方がひときわユニークなのは、アドラーが「生きることの科学, The Science of Living」を目指したということです。
そして「個人心理学(=アドラー心理学)とは、一人の人間の人生を全体的にとらえようとする学問であり、その人すべての反応、 動き、衝動の中に、人生への態度が正確に表れて いると考える」としています。つまり、一人の人間を分析、分解していくよりは、その人全体として捉えることを目指しています。これがアドラー心理学のすぐれてユニークなところなのです。
科学としての心理学、そしてその中のアドラー心理学という文脈で話しましたので、それに関連する質問をもらいました。それに答えていきましょう。
[Q] カラーセラピーをやっている友人がいますが、カラーセラピーは心理学として認められるのでしょうか。“占い”のような非科学的なものなのでしょうか?
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