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【研究】15 話題に関連する話を広げて聞いていく半構造化インタビュー
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回は、インタビューで聞きたいことは、その人にとって特定のことがらの意味であり価値づけであることを言いました。あることがらの意味や価値づけを聞くためには、その人の感情を手掛かりにして聞いていくといいでしょう。
■ 「どんなふうに宿題をやれば楽しくできますか」というような質問をすると子どもが答えてくれそうですね。
□ そうですね。「どんなとき宿題をするのが嫌になりますか」というような質問もいいですね。
■ こんなふうに、感情が動くような場面を想定して質問を作るといいのですね。
□ そうです。感情には、楽しい、うれしい、わくわくするというようなポジティブな感情と、逆に、イライラする、やる気がでない、悲しくなるというようなネガティブな感情がありますので、その双方の場合について聞いてみるといいですね。
■ そのあとはどんなふうに聞いていけばいいですか。
□ たとえば、宿題について掘り下げて聞いていくと、次第に宿題に関連するものが話題として出てくるでしょう。
■ 関連するものですか。
□ そうです。たとえば先生。宿題をたくさん出す先生と全然出さない先生がいるとか。そうするとそれぞれの先生について話をしてくれるかもしれません。
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