1-アドラー用ヘッダ

【アドラー心理学の理論】#16 社会統合論:質疑応答

4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。

社会統合論についての質問に答えていきましょう。

[Q01] 自分と違うライフスタイルの行動を見て、自分に被害は全くないのですがイライラする自分がある。これは自分が未熟なのか心が狭いのか悩みます。

イライラするという感情が起こるのは、目の前で自分の期待とは違うことが起こっていると認識しているからです。もしかするとあなたは「世界中の人々は、私と同じライフスタイルで行動するべきだ」と信じているのかもしれません。もしそうだとすれば、自分と違うライフスタイルを見ると、自分の期待が裏切られていますから、それでイライラという感情を発動させて、それをなんとかしようとするのです。

冷静に考えれば、他人のライフスタイルは自分がどうこうして変えられるものではありません。イライラしても変わりません。一方で、自分自身の信念を「世界中の人々は、それぞれに多様で個性的なライフスタイルを持っている」と変えることはできるのです。

[Q02] ライフスタイルの相性ですが、同じライフスタイル同志(A同志など)ではどのような相性になるのでしょうか?

同じライフスタイル同士の相性は良くも悪くもないでしょう。その代わり、相手の考え方や行動パターンはよく理解できます。自分も同じように考え、行動しているからです。

[Q03] ライフスタイルは10才位で決まるとの事 家族との関わり、環境により決まるのか? アドラー的には、ライフスタイルを決めたのは自分自身という事か? ただ、小学生の子供に決める事が出来るのか疑問?

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