3-研究19

【研究】01 研究におけるつまずき

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

年も変わりましたので、また新しい気持ちになって書いていきましょう。しばらく「研究におけるつまずき」というテーマで書いてみたいと思います。

「おとなの研究コース」というオンラインコースをSPOCという形で開いています。SPOCというのは Small Private Online Courses の略語で、「小さくてプライベートなオンライン講座」という意味です。最大12人の受講生を集めて、私のビデオとファシリテーターの手助けを得て、研究スキルを身につけるのが目的です。

ワンシーズンは、2週間単位の6つのステップからなっています。約3ヶ月で1シーズン終了です。全部で4つのシーズンを終えるとひととおりの研究スキルが身につくように設計してあります。ここまでに4期生まで来ています。次の5期生は2019年3月にスタートする予定です。

さて、このオンラインコースはうまくいっているのかというと、自分で評価してみるとかなり厳しい。それは途中でやめてしまう「離脱率」が高いということにつきます。1シーズンを終了できる確率はおよそ半分です。つまり、1シーズン終わって残っている受講生は半分です。そうするとシーズンが終わるごとに「12人→6人→3人→1.5人」というように半分になっていきます。最終的に4シーズンを完遂できる人は1人か2人という計算です。そしてほぼその通りの人数となっています。

これはまずい。離脱率が高すぎます。

離脱率が高いのは「おとなの研究コース」の内容が難しいのか、あるいは、そもそもSPOCオンラインコースという学習システムが良くないのか、現時点では判定できません。しかし、同じシステムでたとえば「アドラー心理学コース」を実施したとしたらここまで離脱率が高くなるかどうか。少なくとも半分以上、よければ7、8割くらいは残ってくれるのではないかと経験から期待できるのです。

そうすると「研究スキルを学ぶ」ということが難しいということになります。そして、その兆候はかなりはっきり観察できます。要するに研究スキルを身につけるということはかなり難しいということです。そんなに簡単にはいかない。では一体どのようなところで受講生がつまづいているのか。それを考えていきたいと思います。

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