なぜ、後悔や怨みや罪悪感といった、過去の出来事についての感情があるのでしょうか。(感情論#06)
月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。
前回は、未来の出来事に対して生じる不安感情を取り上げました。不安感情は、アクティブ(能動的)傾向の人であれば、「焦り」や「イライラ」という感情に変化しやすくなります。一方、パッシブ(受動的)傾向の人であれば、「心配」を経て「諦め」や「ふてくされ」のような感情に変化します。
未来の出来事に対しては「不安」という感情を起動させます。一方、過去の出来事に対しては「後悔」という感情を使います。後悔という感情は、過去の出来事について何か問題があったということを知らせるために自分で生み出すのです。
後悔は軽いものであれば、甘酸っぱい思い出として苦笑とともに感じられるものですが、重い後悔は、自分を責めたり、そのときのまわりの人や環境を責めたりする感情に変わります。
ここから先は
785字
この記事のみ
¥
100
ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。