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授業・研修を楽しくする道具と工夫

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この連載では、授業や研修を楽しくする道具と工夫をとりあげて、これまでに書いてきた記事をまとめていきたいと思います。これは、ワークショップや講演会、また少人数の勉強会などの会合でも…
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2024年11月の記事一覧

【道具と工夫】(9) キッチンタイマーを使う

2024年11月30日(土) グループワークを行う場合、ひとつの活動の時間は短く区切ることが大事です。たとえば、「20分あげるので、グループの中で話して、後でプレゼンしてもらいます」というような形にするのは良くありません。20分間というのは、どう考えても長過ぎます。最初の3分間はきちんとやりますが、残りの17分間は、がやがやするだけになってしまいます。

【道具と工夫】(8) 席の指定とグループ分けに大福帳を使う

2024年11月23日(土) 学生と教員のコミュニケーションカードである大福帳については、次の2つの記事でその作り方と使い方について解説しました。 私の授業や研修では、最初から4人のグループを編成して席を決めておきます。大学の授業では自由席であることがほとんどだと思います。自由席の場合、教室の前の方の席が空いていて、後ろの方の席が詰まっているという光景をよく目にします。そして、仲の良い友人同士で座ることが多いため、ついつい授業中の私語も多くなります。私はそれを避けたいので

【道具と工夫】(7) KP(紙芝居プレゼンテーション)シートを書画カメラで映す

2024年11月16日(土) 全4回で、東京都福祉保健局・病院経営本部研修センター「院内教育担当者」の研修を実施してきました。今回はその最終回でした。テーマを選択してコース設計をして、そのデモンストレーションを15分で行うということをしました。

【道具と工夫】(6) KP法(紙芝居プレゼンテーション)を使う

2024年11月9日(土) KP法(紙芝居プレゼンテーション)とは川嶋直氏が考案したプレゼンテーションの方法です。A4判の白紙コピー用紙を横長に使い、そこに大きくメッセージやキーワードを書き、話をしながら順次ホワイトボードに貼り出していくという方法です。標準的には次のようにします。 KPシート10〜15枚で1つのテーマ(KPセット)を構成する KPセットはひとつで2〜5分で話し終える分量 5人から30人くらいにプレゼンする場面で有効 詳しくは、川嶋直『KP法 シンプ

【道具と工夫】(5) 現在の私の「大福帳」の使い方

2024年11月2日(土) 織田揮準氏オリジナルの大福帳では、授業終了時に「あなたからの伝言板」の欄に参加者からの感想や質問などを書いてもらいます。大福帳を回収したあと、講師は次回までに「あなたへの伝言板」の欄に返事やコメントを書いて、参加者に戻します。このようにして、講師と参加者の間のコミュニケーションが成立します。