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授業・研修を楽しくする道具と工夫

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この連載では、授業や研修を楽しくする道具と工夫をとりあげて、これまでに書いてきた記事をまとめていきたいと思います。これは、ワークショップや講演会、また少人数の勉強会などの会合でも…
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2024年10月の記事一覧

【道具と工夫】(4) 「大福帳」を使って学生とコミュニケーションする

2024年10月26日(土) 「大福帳」というのは、教員と学生の間でやりとりするコミュニケーション・カードです。三重大学の織田揮準氏が考案しました。A4の厚紙の両面に次のような枠を印刷して大福帳とします。 これを見るとわかるように、各回の「言いたいこと。聞きたいこと。あなたからの伝言板。」と記された左側の欄には、受講生が授業終了時に書き込みます。時間としては5〜10分程度を見込んでおくといいでしょう。書き込みが終わったら教員は大福帳を回収します。そして、次回の授業までに「

【道具と工夫】(3) 質問は「質問カード」に書いてもらう

2024年10月19日(土) 授業や研修、または講演で自分の話が一通り終わると、たいていは参加者からの質問を受ける時間があります。初めから質疑応答のための時間がとってあることもありますし、自分の話を短めに切り上げて残りの時間を質疑に当てる場合もあります。いずれにしても質疑応答の機会はあります。まれに質疑応答がない場合もありますが、話し手と聞き手が直接やりとりできる機会ですので、できるだけその時間を取ったほうがいいでしょう。

【道具と工夫】(2) 参加者に発言を求める時にはサイコロを振る

2024年10月12日(土) 私が自分の講演やワークショップで、参加者に発言を求めたいときは、サイコロを振ります。その出た目によってランダムに指名して発言してもらうのです。サイコロは十面体のものを2つ使います。これで10を超えた人数の場合でも対応できます。

【道具と工夫】(1) 「授業・研修を楽しくする道具と工夫」の連載について

2024年10月5日(土) 私は大学教員として、たくさんの授業や講演やワークショップをしてきました。その中で、さまざまな道具を使って工夫をすることによって、成果が上がったと感じることが多くありました。授業や講演では、なんといってもその内容が重要です。しかし、そこに目立たないけれども道具を導入して工夫することによって、その内容がより一層充実することが期待できます。 この連載では、授業や研修を楽しくする道具と工夫をとりあげて、これまでに書いてきた記事をまとめていきたいと思いま