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アンケート調査の基礎

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この連載では「アンケート調査の基礎」と題して、意味のあるアンケート調査をするためのスキルをワンステップずつ身につけていきたいと思います。
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【アンケート調査】(15)まとめ

今回で最終回です。アンケート調査を設計するときにどのように考えて、調査項目を決めていけばいいのか、そして得られたデータをどのように分析していけばいいのかについて説明してきました。

【アンケート調査】(14)エピソードレベルの質的分析法

前回はKH Coderを使って、単語レベルで切り出したデータを元にして、出現頻度で分析する方法と共起確率を求めて単語同士の関係性を見る方法を説明しました。これらはいずれも単語レベルの分析です。

【アンケート調査】(13)質的なデータの分析

頻度(回数)や度数(人数)、また「1=そう思わない」から「5=そう思う」のような尺度では、データは数字で得られます。このようなデータを量的データと呼びます。一方、自由記述で得られた文章やインタビューで得られた語りは数字では表せません。このようなデータを質的データと呼びます。

【アンケート調査】(10)量的なデータ分析:相関

前回は、量的なデータを分析する最初のステップとして「比較する」ということを説明しました。平均や値は、比較することによってさまざまな推理や考察をすることができます。そのときに出てきた平均の違いについて、それが属性によるものなのか、それとも誤差なのかを判定することを「検定」と呼びます。

【アンケート調査】(9)量的なデータ分析:比較する

量的なデータ分析の第一歩として、ヒストグラムを描いて分布を確認します。そしてそれを端的に表す数値として平均(=average)と標準偏差(=stdevp)を表計算の関数で計算します。それが終わったらより詳しい分析に進みます。分析の方向には大きく分けて2つあります。それは「比較する」ことと「関係を見る」ことです。今回は比較することについて説明します。 データ分析の第一歩は分布の形を見ることと平均・標準偏差を計算することでした。しかし、平均そのものには意味がありません。ただその

【アンケート調査】(12)量的データの分析手法のまとめ

ここまで量的なデータの分析方法についてみてきました。量的なデータの分析方法は、比較するということと関係(相関)をみるということです。 比較するための手法は、t検定と分散分析を知っておけばいいでしょう。度数の比較の場合は、直接確率検定とχ(カイ)二乗検定を使います。 一方、相関をみるための手法は、相関係数と回帰分析(単回帰分析、重回帰分析)を知っておけばいいでしょう。さらに進みたい人は、質問項目を分類、統合するために因子分析という手法を身につけるといいでしょう。 以上の統

【アンケート調査】(11)回帰分析によって複雑な現象を切り取る

前回は2つの変数の関係を見るために、散布図を作りました。散布図の全体的なプロットを見ると、2つの変数の関係が読み取れます。もしプロットが右上がりになっていれば、1つの変数が大きくなるにつれてもう1つの変数も大きくなります。これを正の相関と呼びました。もしプロットが右下がりであれば負の相関です。

【アンケート調査】(8)量的なデータ分析

頻度(回数)や度数(人数)、また「1=そう思わない」から「5=そう思う」のような尺度では、データは数字で得られます。このようなデータを量的データと呼びます。一方、自由記述で得られた文章やインタビューで得られた語りは数字では表せません。このようなデータを質的データと呼びます。

【アンケート調査】(7)フェイスシートと回答の種類

フェイスシートフェイスシートではまず、回答者の基本的な属性を聞きます。性別や年齢などです。そのほかに、調査目的からみて重要だと思われる要因についてもここで聞いておきます。たとえば学生生活の満足度を明らかにしたい調査であれば、それに影響しそうな要因である、通学時間、自宅か下宿か、所属しているサークルとその種類などです。

【アンケート調査】(6)質問項目の作り方

前回はアンケートの基本的な構成要素について説明しました。アンケートの構成要素は、(1) 表紙、(2) フェイスシート、(3) メインの質問項目、(4) 自由記述です。

【アンケート調査】(5)アンケートの基本的な構成要素

前回は、アンケート実施の時期と回数を取り上げました。アンケート実施の時期と回数については、その目的によって、(1) 1回限りのアンケートで済む場合、(2) 事前と事後の2回とる場合、(3) かなりの期間を過ぎて新奇性効果が薄れた頃に行うフォローアップ調査を行う場合があります。

【アンケート調査】(4)アンケート調査の目的によって実施の時期と回数を決める

前回は、アンケートの目的を取り上げました。アンケートの目的は大きく分けて次の3つがあります。 実態を知る 検証する 改善する 今回は、アンケート実施の時期と回数について目的と照らし合わせて考えてみましょう。

【アンケート調査】(3)アンケート調査の目的には「実態を知る、検証する、改善する」の3つ

前回は意味のあるアンケート調査をするためのポイントとして次の3点を挙げました。 アンケートの目的を明確にすること 目的にあった質問を考えてアンケートを設計すること 目的と質問にあった分析方法を使って分析すること

【アンケート調査】(2)アンケートのポイントは「目的・設計・分析」

意味のあるアンケート調査をしたいとは誰もが思っていることでしょう。しかし実際には、テキトウなアンケートや惰性でやっているアンケートによくお目にかかります。また、せっかく回答を集めても、データ分析せずにそのままになっているアンケート調査もあるのではないでしょうか。意味のあるアンケートを作るためにはどうしたらいいのでしょうか。