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アドラー心理学を実践する

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アドラー心理学の中心的なアイデアを学び、自分の人生に実践していきます。質疑応答やワークも含めて再現されていますので、生活に活かしながら学ぶことができます。マガジン『アドラー心理学…
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#勇気づけ

講師からのメッセージ

noteのアドラー心理学のコースを値下げして提供しました2022年1月5日(水) 2022年あけましておめでとうございます。向後です。 noteのアドラー心理学のコースをより多くの人に使ってもらいたいと考えて、値下げして公開しました。 ・アドラー心理学はじめの一歩(3,000円) https://note.com/kogolab/m/me7f14d3a5c60 ・アドラー心理学を実践する(3,000円) https://note.com/kogolab/m/m52cf

3. “勇気”とは何か

今回のポイント ・ライフタスクでの対人関係の問題がやっかいであるのは自分一人の問題ではないから ・共同体感覚にしたがって決断し、行動するために必要なのが勇気 ・共同体感覚とは、自分の行動がより大きな共同体のためにもなるように行動しようとする指向性 ・そのためには自分が何を目指しているかを相手に伝え、相手が何を目指しているかを聞き出し、それらの中に一致点があるかどうかを話し合うこと 3.1 “勇気”とは何か今回は「”勇気”とは何か」というトピックです。 人はそれぞれに人生の

[コラム3.1] “勇気づけ”ってなんですか?

勇気づけ(Encouragement)はアドラー心理学のキーワードのひとつです。褒めたり叱ったりすることをやめて、勇気づけをするといいですよ、という主張をします。簡単に言えば、 「賞罰」によって他者をコントロールするのではなく、「勇気づけ」によって協力関係を作りましょう。 ということです。 このようにいうと、「いや、私は褒められるとすごくやる気が出るんです」とか「真剣に叱られて目が覚めたことがあります。その人に感謝しています」と反論する人が出てきます。つまり、褒めたり叱

[コラム3.2] 自分の関心をコントロールすることで相手を勇気づける

[コラム3.1]では、勇気づけとは何かということを書きました。そして、相手が誰であっても、どんな状況であっても、必ず勇気づけになるような「魔法の言葉がけ」はないと言いました。自分が相手に勇気づけをしようと意図しても、相手が勇気づけられるかどうかは、自分と相手の信頼関係次第です。だから「こう言えば勇気づけられますよ」というような魔法の言葉はないのです。 とはいえ、このようにすれば勇気づけになるかもしれないという工夫はあります。それは「自分の関心をコントロールする」ということで