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記憶の中の「みんなのうた」

NHK「みんなのうた」。初回放送が1961年4月3日という長寿番組である。

幅広い年代に受け入れられやすい歌に、様々な世界観のアニメーション。

そして「こんな歌手が」という実力のある有名な歌手が多く歌っている。宇多田ヒカル「ぼくはくま」や米津玄師「パプリカ」も人気になった。
2024年4月は浜崎あゆみの歌まで流れて驚いた。
そのみんなのうた。

中にはトラウマソングとして怖いものもある。「みんなのうた ホラー」「みんなのうた トラウマ」などで検索するといくつも出てくる。

「光の中にみえないものが闇の中に浮かんで見える」歌詞に合わせて、謎の生きものがうごめく、絵はかわいいのに怖いアニメーションの「まっくら森の歌」。

イラストはかわいいのにね…

大貫妙子の歌で、夜の美術館を一人で歩く少女が「大好きな絵の中(引用者註:ドガの「踊り子たち」と見られる)に閉じ込められた」で終わる「メトロポリタン美術館」。


この辺りがホラーソングの定番である。

怖かったみんなの歌、私にとっては少し違う。

大きい猫目の黒いシルエットの少年が揺れるように動くアニメーションで、ゆっくりとした曲調の煙突掃除の歌だった。

真っ黒な顔に目だけある顔が本気で怖くて。そういう顔の絵が苦手になった。

太陽の顔とかもそんな感じで描かれることが多い気がする。アルゼンチン国旗の中央にあるのとか。

そのあとは見ることもなかったので、あれはなんだったのだろうかと思っていた。

そのまま忘れていたが、あるギャラリーで展示会があったのを見かけてあの絵はもしかしたら藤城清治の作品ではないかと気づいた。
煙突掃除の歌と言うことで、「チムチムチェリー」とかだったのかなと思いつつ「藤城清治 みんなのうた」検索してみると、「エントツそうじの男の子」という歌が見つかった。

放送年代は1983年8月〜9月。うーん。もう少し後のはずだけど、再放送されることもあるからそれか?

歌は小椋佳。ネットで音源を見つけて途中まで聴いたが合っている。断片的にしか覚えていないのだが。

うん。まさにこれ。
幻じゃなかったんだ、と思った。しかし今思えば有名どころを集めて作った歌だったようで。

逆に好きな歌は「パンダ・ダ・パヤッ」。

1972年のパンダ来日にちなんだ曲と思いきや、放送は1983年10月と時間が空いている。


アニメーションと実際のパンダ映像が流れるのがもうかわいい。親子パンダを使いたかったが日本にはいないのでメキシコのパンダを使ったとか。

日本でコパンダが初めて生まれるのは1986年の上野動物園トントン誕生。この3年後のことだったと。

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こひろ@こぎん刺しのテディベア作家kogin*bear style
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